暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth8シュトゥラの魔神〜Odin Saintest Von SchserwaloaD〜
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向きざまに対物障壁・蒼光の盾ピュルキエルを発動し、高速で突撃してきたファルコの一撃を防御。至近距離で視線が交わる。ファルコは「初手を完璧に防御する奴はあんたで2人目だよ」と言い放った後、また森の奥へと消えて行った。

「あんた、卑怯だよ。人間に許された一線をとっくに超えてるよ、あんたの魔導」

――クラオエ・デス・イェーガー――

また突撃してきた。ハンターグリーンの魔力光を纏った両手の鉤爪による刺突攻撃。伸ばされているのは右手のみ。回避しては、引き絞られている左の鉤爪で追撃を受けるな。ならば防御でファルコの動きを封じた後、カウンターを喰らわせる。対物・対魔力の効果を持つ、無数の小さな円盾を組み合わせて巨大な1つの円盾とする防性術式、

――護り給え(コード)汝の万盾(ケムエル)――

ケムエルを展開。ファルコの攻撃はケムエルによって防がれ、間髪入れずに突き立てた左の鉤爪も防ぐ。背後から一撃を喰らわせるために魔術をスタンバイしようとしたところで、背後から魔力反応。すぐに風の融合騎フュンフのものだと察する。振り返ることなくケムエルを背後にもう1つ展開。そしてケムエルに着弾する衝撃波。前方のファルコをケムエルごと押し返して弾き飛ばし、背後に居るはずのフュンフに向けて、

――咲き乱れし(コード)汝の散火(マルキダエル)――

蒼炎の魔力弾を7基射出し、背後の森へ進入したところで「爆散粛清(ジャッジメント)」と告げる。マルキダエルは炸裂弾としての効果を発揮。7基のマルキダエルは炸裂し、無数の小型火炎弾となって背後の森を蹂躙した。爆発の余波が届き、私の後ろ髪を激しく揺らす。と、爆発の衝撃波に紛れてフュンフの攻撃であろう真空の刃が私の頬を掠めた。私は姿の見えないフュンフへ向け「やるな」と称賛を贈る。

「そんな掠り傷を付けた程度で私は喜ばないわよ」

室内に反響する少女の声。それに「まぁ掠り傷とは言え、騎士オーディンに一撃与えた事には変わらねぇよ」とファルコの声もまた反響しだした。完全に姿を晦ませたな。爆破した森も復活しているし。早々に勝敗を決して次の艦を墜としに行きたいんだが・・・。

――グラナーテン・ヴィント――

頭上から風の魔力弾が数基降り注いできた。その場から前方へと跳び、回避する。床に手を付いて前転している最中に頭上へ向けて、

――舞い振るは(コード)汝の雷光(パシエル)――

蒼雷の魔力槍を12本射出する。パシエルは天井に着弾して周囲に雷光を撒き散らすが、フュンフとファルコにダメージは与えられなかったようだ。

――ヴォルフ・クラオエ――

気配。しかし姿は見えない。とにかくその場から離れようとしたが、その前に右袖を裂かれた。ステルス、か。ヴィータが言っていたな。すぐさま
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