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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth8シュトゥラの魔神〜Odin Saintest Von SchserwaloaD〜
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速度を緩める事なく突撃を敢行。砲撃を最小限の動きのみで回避しきって行く。私も続くが、あれほど滑らかな動きは出来ず、停止と急加速を繰り返して回避。
――
屈服させよ
(
コード
)
、
汝の恐怖
(
イロウエル
)
――
オーディンの左右に巨大な蒼い円環が展開される。それより出でるは、一対の白銀の巨腕。戦船よりずっと小さいが、それでも一番小さい小指でも周囲50mは優に超えている。そのうえ膨大な魔力を秘めているのが否応なく理解できる。大きさなど最早関係ない。
オーディンは「ジャッジメントッ!」と指を鳴らし、右の巨腕で1隻の戦船を鷲掴み、左の巨腕で拳打を放った。障壁に妨げられ、周囲に強烈な衝撃波が放たれた。だが障壁はそう長くもたなかった。不可視の障壁が目視できるほどにヒビが入っていき、砕けた。左の巨腕もまた戦船を鷲掴み、その動きを一切封じ込めた。
「突入する。シュリエルッ!」
「はいっ!」
――
轟き響け
(
コード
)
、
汝の雷光
(
バラキエル
)
×3――
オーディンは蒼雷の砲撃を3発同時に放ち、戦船の外壁に大穴を開けた。先に突入したオーディンに続こうとしたが、「止まれッ!」と呼び止められた。振り返ると、敵の空戦騎士団がズラリと並んでいた。
『イリュリアの空戦騎士かっ?』
『ここは私にお任せをっ。オーディンは戦船の方にお願いいたしますっ』
『・・・・任せるぞ、シュリエルッ!』
「『はいっ!』・・・ここから先は行かせん」
オーディンの壁となるため私は船外に留まり、イリュリア騎士へと意識を集中させる。それぞれが剣や槍や斧などと言った武装を構え、「いざ覚悟っ!」と襲いかかって来た。空戦が行える騎士は実に珍しい。空間把握能力などと言った必須技術が多いからだ。
そう言った技術面や才能などの要素が必要なために、無理して空戦技能を習得する者は多くない。ゆえに騎士は基本的に陸での戦闘だ。騎士は派手で複雑な技能など要らない。
「(それでもなお空戦技能を有するのであれば、それは・・・かなりの強者、ということになる)グラオベン・オルデン、支天の翼シュリエルリート・・・参ります」
――ブルーティガー・ドルヒ――
手始めに、迎撃の為の高速射撃の短剣を複数射出。奴らはパンツァーシルトや手にする武装で防御。防いだのには驚嘆だが、その代わり動きを止めたその隙を見逃すような私ではない。魔力球ハウリングスフィアを4基設置し、「響け」私自身と4基の魔力球より同時多角砲撃ナイトメアハウルを放つ。咄嗟に回避できた者以外は今の一撃で墜ちた。甲冑を撒き散らせながら地上へ落下して行く。
「すまないが、早々に終わらせてもらう。闇に・・・・染まれ」
――デアボリック・エミッション――
私を中心として球体状に爆ぜる、純粋魔力による広域空
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