暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth8シュトゥラの魔神〜Odin Saintest Von SchserwaloaD〜
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でもなく高い。ウルは途中で分散、無数の閃光となってファルコらを迎撃。室内が蒼光の爆発で満ち、視界が蒼一色となる。

「・・・・私の勝ち、だな。ファルコ・アイブリンガー、フュンフ」

視界がクリアになり、状況を確認。シミュレーターは壊れたのか室内は元の無機質なものへと戻り、その床に倒れ伏しているファルコとフュンフに向け告げる。ファルコが呻き声を漏らしながら上半身を起こし、フュンフの様子を見る。安堵しているところを見ると、どうやらフュンフは機能停――死んではいないらしい。

「は・・・はは・・・あははは・・・負けた負けた。こりゃ勝てないぜ。だけどな、このまま終わりなわけじゃない。見てみな。あんたが守ってきたアムルに、最後の戦船デアフリンガーの砲撃が向けられる」

空間モニターが展開される。ん? シミュレーターだけじゃなく空間モニターまでベルカ時代にあったのか。それはともかくとして、アムルが映し出された。しかし、判っていないな。こうなる可能性も見越していたからこそ・・・・

「ほら、見てみなよ。アムルが砲火に呑まれる様を!」

その言葉を合図にしたかのようにデアフリンガーという残りの1隻から砲撃が放たれた。だが砲撃がアムルに届くことはなかった。アムルを護るかのように人面の付いた無数の黒石板(モノリス)が出現し、砲撃を完璧に防ぎきった。ファルコが目を見開き、「何が起きたんだっ!?」と叫ぶ。それに対し「紹介しよう。私の使い魔、アンゲルス・カスティタスだ」とモニターに向かって告げる。

「なんだよ、アレ・・・っ? あんたの使い魔? 冗談だろ? ありえないって・・・」

ファルコが呆然と呟く。七美徳が純潔――アンゲルス・カスティタス。以前召喚された契約先世界で従えた、七美徳を司る七大天使の一体。チェスのナイト(馬の形をした奴だ)の駒の額に1本の角を付けたユニコーンを胴体として、数億個のモノリスで両腕を形作っているという異形の姿。もちろん天の御使いたる証明――エンジェル・ハイロウもある。黄金の光で構成された幾何学模様の紋章だ。
かなり前の契約で、戦友だった男の息子――ネギ・スプリングフィールドを殺さなければならなくなった時に刺客として送り込んだが、護衛だったシャルに6体潰され、そのネギとパートナーの少女たちと、裏切ってくれた監視の天使ラグエル達に一体潰された。その果てに私もシャルの仇として、ネギと少女たちやその仲間たちによって斃されるよう仕組んで、計画通り斃されるに至った。

「――というわけだ。カスティタスが私の代わりにアムルを護る。残念だったな」

「・・・・正しく魔神だよ、本当に。怪物たる悪魔の頂点。あんた、その力があれば何でも支配できるな」

「そうかもな。だが支配なんぞに興味はない。・・・・ファルコ。退いて、二度と戦
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