暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
StrikerSプロローグ エースとストライカー、それぞれの第一歩
70話:The beginning of StrikerS side Stars
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う人になりたいって、思った。
お母さんが死んじゃったのは、それから数年が経った頃だった。
詳しくはよくわからなかったけど、ただ仕事中に死んじゃった事だけは辛うじてわかった。難しく言えば、『殉職』というものだ。
お母さんがいなくなってからしばらく、私は私自身の事がよく分からなくなってしまっていた。
憧れて目指そうと思っていたあの人≠フ背中を、いつの間にか追わなくなっていた。
誰かに傷つけられるのが嫌で、誰かを傷つけるのも同じように嫌で。痛いのは嫌だし、怖いのも嫌、大切なものがなくなっちゃうのも嫌。
嫌なことや物に対して、私はいつも泣いてばかりになった。
その度お姉ちゃんやお父さんが助けてくれて、でも私はそれでいいんだって決めつけて。
それから少しして、私は再びあの人≠ニ出会った。
その時私は空港火災に巻き込まれちゃって、どうしようもなくなっていた。
周りは見渡す限りの燃え盛る炎。それらは私の周りを囲って、まるで逃がさないと言わんばかりに燃えていた。
私は助けを求めて歩きつつも、ポロポロと涙をこぼしていた。
建物が崩れてきたらどうしよう。この炎で出られなくなったら、助からなかったらどうしよう。このままお姉ちゃんにも会えずに、死んじゃったらどうしよう。
私の心から溢れ出る不安感と絶望感に、押しつぶされそうになっていた。
その時火が何かに引火したのか、爆風が突然発生して煽られてしまう。大きく転んだまま、どうにも立ち上がることができない。
「痛いよ…熱いよ……こんなのヤダよ…帰りたいよ…!」
―――助けて……助けて!
それを口にした瞬間、いきなり後ろから倒れ掛かってくる女神像。振り向いた状態で固まってしまった私は、もうどうしようもないと目をつぶってしまった。
〈 ATACK RIDE・BIND 〉
〈バインド・プリーズ〉
しかしそんな音声がいきなり聞こえて、金属が擦れるような音が響き渡った。
目を開けてみると、倒れ掛かっていた女神像は数本の鎖で動きを止められていた。
そして目の前には、赤いローブのようなものを着た人が……
「ハリケーン!」
「はぁあっ!」
目の前に立つ人がそう叫ぶと、後ろから突風が吹き荒れる。すると女神像は粉々に砕けて、吹き飛んでいった。
あまりに急な出来事に、目を丸くして驚いていると、赤いローブを着た人が振り返ってくる。
「君、大丈夫か!?怪我は!?」
「ふぇ!?え、え〜っと…だ、大丈夫、だと思います…」
しゃがみ込んで目線を下げて言ってくる。さっきの光景で呆けていた私は、変な声を出して返事をしてしまった。
仮面で表情が見えないけ
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