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『自分:第1章』
『慣れ/決意』
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に握力計測器が目に入って、計ったらカナリ落ちてた。

『あれ?壊れてる?』

『壊れてないよ?』

先生が握って確認する。
正常らしい。

『でも...数値が...』

『?...もっと強いん?』

『うん...』

『そぉ、なら怒りが溜まったらまたおいで!』

『...ん?』

『貴女は、怒りや悔しさが強くなると、チカラをコントロールできんようになるタイプでしょ?』

『!!!』

『また計りに来て。充分強いけどね。握ってチカラを分散さしてくれたら良い。職員とやり合うより賢いでしょ?ね!』

なるほど。
そっちか。
確かに。
無駄に問題起こすよりはマシって事か。


寮生活は何でも連帯責任。
些細なことも大袈裟な説教。
反省作業。
基本、こぉゆう施設って山の方やろ?
川の崖とか降りて、背の高い草木を除草したり。
施設外周の掃除をしたり。
近隣住民にも役立つ作業をする。
施設内の敷地も広い。
使ってない寮の作業もカナリ大変。


食事に関しては、そんな運動量などから計算されたものなんだろうけど。
それでも零那には拷問並み。


保護されるまではまともに食べてない。
保護されてからも、通常の1人前を食べきるのがやっとだった。
長年、殆ど使われて無かった胃。
その発達も関係して、食べるのは時間がかかった。

養父にレィプされて、自身が思う以上にキツかったらしく、体の成長が止まってるらしい。


此処の運動量は異常。
昔、今より異常だった頃、死にかけた児童が居たらしい。
正直あるやろなと思った。
ゴリラみたいな職員も寮長も、係長とかの役職の人も勿論長い。
此処は職員の移動がよっぽどの事情がないと無い。
ある程度、年いってる人は、何十年も居る。
寮なんかじゃなくて、家族みたいな形式の、夫婦小舎制の時代から居る人も。
その頃にいた職員は良く言う。
『今は昔程厳しくない』
『この程度で音を上げるな』
『今の子供は根性がない』


1週間位で体重が増えた。
いや、計ってないけど。
ガリガリのくせにホッペだけは生まれ付きプックリ。
更にプックリしたのが解った。
身体測定は数日後。
予想通り。
30kg越えてた!!
人生初!!
嬉しかった。
拷問並みの御飯を時間かかっても必死で食べてるからか。
てか食べなあかん。
残せれんから食べるしかないんやけど。
努力が報われた?

50kg位の中学生には『イヤミ?』って半ギレされた。
関係ない。
悩みやか人それぞれ。
本心が、つい口から出て其れをイヤミって言われても困る。
体質もあるんやから仕方ない。
僻む必要も無い。
いちいち突っかかってくるのが苛立つ。
女の
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