マクロスF
0693話
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はBDIシステムっていう脳波を使って機体を制御するシステムが搭載されているんですが……」
「それをVF-25Sに採用しようと?」
「そう思ったんですけどね。確かあのVF-27のBDIシステムってパイロットの脳と機体側のセントラルコンピュータを光学回路で直結してるんです。つまり、サイボーグのパイロットが操縦する事を前提としている訳で。このフロンティア船団では、その辺違法扱いなのでちょっと無理かなと」
「だろうな。俺にしても脳みそとコンピュータを直結させられるとかはあまり嬉しく無いし」
苦笑を浮かべつつ技術者や整備員達が集まって作業をしている俺の機体へと視線を向ける。
「取りあえずVF-25Sで反応速度を上げるのはちょっと難しいので、もう暫く何とかやり繰りして下さい。こっちでももう少し改造してみますので。……もっとも、改造とは言っても機体の疲労度を下げる方向に対する改造ですけどね。……あっちの方がもう少し上手く行けば……」
「あっち?」
ふとルカの呟きが気になり尋ねてみるが、すぐに我に返ったルカが首を左右に振る。
「いえ、何でもありません。とにかく、機体の整備については任せて下さい。次にバジュラがいつ襲ってくるのかは分かりませんが、必ずそれまでには終わらせておきますから」
「……ああ、頼む。後、整備が終わってからでいいから、機体色の塗り替え……いや、何でも無い」
機体色の塗り替えを頼もうとしたその時、ルカの瞳に虚無が宿ったような色に見え、思わず言葉を途中で止める。
「ふ、ふふふ……まさか僕達の時間を削ってまで機体色の塗り替えをしろとかは言いませんよね?」
「あー、勿論だ」
まぁ、昨夜から殆ど休み無しで俺の機体を含めた全機の整備をしていたルカに言うべき事じゃなかったな。なら、と。話を逸らすべく言葉を続ける。
「で、俺の機体の整備はいつくらいに終了しそう何だ?」
「今日中に……と言いたいところですが、残念ながらどんなに急いでも明日になるかと。贅沢を言えばもう数日欲しいところですね。アクセル君の機体で損耗したパーツの周辺にある場所のデータ取りとかをすれば、色々と参考になるところが多そうですし」
「さすがにそれは勘弁してくれ。バジュラがまた襲ってこないとも限らないんだから、なるべく早く整備を終えてくれると助かる」
そう告げた途端、ルカの顔が微かに歪む。それは憤りか、怒りか、憎悪か。
様々な色の表情を浮かべつつ、口を開く。
「バジュラ、また来ますかね?」
「さて、どうだろうな。何しろ正体不明で何を目的にしてフロンティア船団を襲っているのかも分からないしな」
昨日の行動を見る限りだと、アルトが何らかの要因を持ってるんじゃないかとも思うが……それにしてもあくまでも昨日の状況から
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