マクロスF
0693話
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ばVFパイロットとして言えば俺よりも上だったと言えるだろう。VFに乗ってまだ日が浅い俺は、どうしてもVFをニーズヘッグ等のように動かしてしまう事がある。あるいは身体能力に任せて機体を振り回し、目の前にあるように特定のパーツの損耗度を上げてしまう。
だが、長年VFに乗ってきたギリアムは違う。VFだけを操縦してきたからこそ、機体に負担を掛けない操縦方法をその身に染みこませていたのだ。これに関しては、長期間その機体を操縦しなければどうしても身に付かない事なので、数々の機体を乗りこなしてきた自負のある俺もギリアムに数歩劣る。
「あ、すいません。湿っぽい話になってしまいましたね」
強がるような笑みを浮かべ、強引に話を元に戻すルカ。そんなルカの言葉に付き合うようにして、視線をS.M.Sの整備員とL.A.Iの技術者が集まっている俺のVF-25Sへと視線を向ける。
「で、俺の機体の様子は?」
「取りあえず消耗しているパーツ……主に関節部ですが、そこを交換すれば何とかなるかと。にしても、アクセル君ってどんな身体をしてるんですか? ISCが蓄積可能なGを越えたGがコックピットブロックには掛かっていたって計器には出てるんですけど」
「元々俺の身体は人並み外れて頑丈だからな。それこそ耐G性能と言えばオズマよりも上だよ」
「……まぁ、その耐G性能の高さと反応速度の高さの2つが原因で機体に大きな負荷が掛かっているのは間違い無いんですから、その辺を出来るだけ気を付けて欲しいんですが」
溜息と共に吐き出されたルカの愚痴に、小さく肩を竦める。
「そう言われてもな。機体が俺の反応速度に付いてこられないのが悪い……とまでは言わないが、色々な意味で問題が多いのも事実だ。その辺をどうにか出来ないか?」
ルカの口から再度の溜息。
「あのですね。元々のVF-25Aだとアクセル君の反応に付いていけないからVF-25Sにして、それでもまだ駄目だっていうからジェフリー艦長やオズマ隊長が許可を出してトルネードパックを装備したんですよ? それ以上となったら新規の機体を……いえ、ちょっと待って下さい。1番の原因は機体がアクセル君の反応に付いてこられないことなんですよね? なら……」
何かを思いついたのか急に考え込むルカだったが、技術者ってのはこんな感じの奴が多いのかね。レモンも時々似たような事をしているし。
「……反応速度、つまり機体の……脳波で……ギャラクシー船団……いや、駄目かな」
「ルカ?」
「あ、すいません。実はVF-25のベース機となったYF-24を提供された船団にギャラクシー船団ってのがあるんですが」
「それって、確かシェリルの出身地だった?」
「はい、そうです。で、そのギャラクシー船団がYF-24をベースに作りあげた機体に
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