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とある3人のデート・ア・ライブ
第四章 炎
第3話 強さ
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してみませんか?』

上条『……お前にメリットはあんのか?』

青髪?『もちろん。学園都市を止めるいい戦力になりますからね』

上条『なるほどな……』

上条は自分の右手を見た。

数秒間、固まっていた。何かと何かを葛藤するように。



自分は今まで何が出来た?

目の前で精霊が暴れている。ASTが戦っている。〈ラタトスク〉は平和的解決をしようとしている。その平和的解決のために士道を全力でサポートする。士道はそれに答える。ASTの邪魔が入った時は佐天や一方通行が防ぐ。




その時自分は何をしていた?

佐天や一方通行と戦っていた?違う。

士道のサポート?これも違う。

精霊を説得?これも違う。

思い返せば、自分はただ観ていただけだった。事件の始まりから、終わりを迎えるまでずっと……

所詮、自分に出来るのは精霊の力を打ち消す程度。

そう。

自分は、

何も出来ない、

ただの高校生だった……



未熟な自分が悔しい。

何も出来ない自分が悔しい。

誰も守ることのできない自分が悔しい。




そして、



彼は、何かを決意したように右手を握りしめた。



上条『……いいぜ、やってやるよ!』

その時、自分の身体が揺らいだような気がした。

青髪?『やはりあなたは面白い……いいでしょう。では明日から修行を土御門さんや神裂さんと始めたいと思いますので、場所や日程はメールでお知らせします』

上条『ご丁寧にどうも』

そう言うと、学園都市第6位は去っていった。



ーーーー
ーーー
ーー




真那「なるほど……そういう経緯があったんですか」

上条「まあな」

真那は感心したように、頷いた。

そして何かを思い出すような顔をしたかと思うと、再び口を開いた。

真那「もう1つ質問してもいいですか?」

上条「何だ?」

真那「どうして、私の身体が全身に魔力処理をされている事を知っていたんですか?私自身も知らねーことでしたのに……」

真那はこれが一番の疑問だとは言わんばかりの顔を怖ばせて聞いてくる。

その質問に上条は完結に述べた。

上条「修行1日目にさ土御門が言ってくれたんだよ。真那はこのままだと早死にするってな」

真那「土御門さんが……ですか?」

上条「あぁ。どうやって調べたのから知らねぇけど、真那が自分の魔力操作をできさせることによって、早死にしなくなる、っていうのも知っていたらいしぜ」

真那「その修行のおかげで私は早死にせずに済んだんですね。そういえば、修行の時に土御門さんが陰陽道の魔術を勧めてくるなぁと思っていたんで
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