第四章 炎
第3話 強さ
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とある病院
真那「だから当麻さんは無茶しすぎなんですよ!」
あの後上条は瀕死の状態で病院に担ぎ込まれた。命には別状はなく、数日間の入院だけで済んだ。
なんという回復力だろう。
体の至るところに包帯を巻かれた上条に、背もたれのないまん丸なイスに座った真那は、病院のベッドに手をボブっと柔らかい音を響かせながら上条に説教中である。
上条「まあまあ、いいじゃねえか。無事だったんだし」
真那「関係ねーですよ!助けてくれたことには感謝しています。でも、当麻さんは他人のことばかり考えて……たまには自分のことも考えてくださいよ」
上条「ハハ……」
真那「……笑い事ではねーですよ?」
今日の真那は一段の怖いなぁ……。
上条はそんな呑気なことを考えていた。
真那は今だに怒った表情で身を乗り出して、たまにこのままキスすんじゃないかというぐらい顔が近くになる時もあった。
すると、諦めたのか、身を乗り出すのをやめて、下を向いてため息しつつ口を開いた。
真那「ま、こんな事言っても無駄だと思いやがりますけど……」
上条「お、さすが。よく分かってるな。一緒に修行しただけのことはある」
真那「褒めてねーですよ……」
真那はまたハァ……とため息をした。なんか泣きたくなる気持ちになってしまった。
真那「そういえば、鳶一一曹もこの病室に入院しているんでしたね」
上条「え?そうなのか?」
真那「ええ。鳶一一曹は当麻さんより先に起きましたけど……あと、兄様とあなたのお仲間も見舞いに来やがりましたよ?」
上条「そっか。後でお礼を言っとかないけねぇな」
と、その時、
ガラガラ!
というドアが開くような音が病室に響いた。
誰かが入ってきたようだ。でも何の言葉も無しに入ってくるヤツは決まっている。
土御門「カミやん、元気にしてるかにゃー?」
土御門元春だ。科学と魔術の多重スパイであり、自称『ウソつき』のロリコンだ。
土御門「だからカミやんは無理しすぎなんだぜよ。無理に左手を覚醒させるからこうなるんだぜい?」
真那「やっぱり土御門さんもそう思いやがりますよね!」
上条「あ〜!もう、分かったよ!無理しなきゃいいんだろ!」
2人からの責めに上条は耐えれなくなって、難しい問題と出会ってしまったように自分の髪をクシャクシャっとかいた。
土御門「マナりんも調子はどうだにゃー?」
真那「はい!土御門さんや神裂さんが手伝ってくれたおかげで、自分でかなり魔力制御できるようになりやがりました!」
真那は土御門に顔を向けて、笑顔で返事をする。その姿はまるで無邪気な妹のようだった。
土御門「じゃ、マナりんは明日も修行だにゃー。そろそ
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