第十七話 楽しさと嬉しさ
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いう風に、色々手広くやってる奴見たら、青春してるなーって思う」
「色々する事が、青春なんですか?」
またジャガーがにこやかに突っ込んで、権城は「いや、そういう訳じゃねぇんだけどさ」と困った顔をせざるを得なかった。
そんな困った顔の権城を見て、ジャガーはまたイタズラっぽく笑う。
「ああいう人達には、楽しさはあるでしょう。その場その場での楽しさ。でも、嬉しさ。これは、一つの事をそれなりにやって、成し遂げた人でしか分からないものですよ。」
「……まぁなぁ」
意味深なジャガーの台詞に、また権城は首を傾げた。言いたい事は、よく分かるような気がするんだけど。
「楽しさも、嬉しさも、どちらも尊い青春じゃないですか?」
「そうなんだけどさ」
「……まぁ私は、権城さんと一緒に居るのは楽しいですよ」
ジャガーがクスクスと笑う。
どこまで本気かわからないが……
「……俺もだよ」
今は、本気と信じておくのが幸せだった。
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