此処は戦場、気を抜けば殺られる
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て脱出、松田の全力全開ボールは田中の顔面に直撃した
「た、田中氏ぃぃぃぃぃぃ!」
「ぐっ…!は…っぁ…!く、悔いは…無いよ…僕は…自分の…心に…正直に…っ!」
で?その暑苦しい三文芝居はいつまで続くの?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
チャイムが鳴る本日の授業全てが終了した知らせのチャイムだ、俺は全速力で教室を後にし、先輩との待ち合わせ先である三年生の教室フロア一角にあるレストスペースへ向かった
「お、遅く!なりました!すんません!」
「あら?意外と早かったわね?てっきり色々な人に絡まれて遅くなるものと思っていたのだけれど?」
「ばっちり…!撒いて来ましたから…っ!」
「そうなの?頑張ったわね」
そう言うと先輩は俺の頭を撫でてくれた!何だか良く分からんが褒められた!?
「じゃあ行きましょうか」
「はい!…って何処へ行くんですか?」
「風紀委員の集まりで良く使用する応接室に皆を呼んであるの、今からそこへ向かうわ」
「他の悪魔さん方も学園関係者なんスよね?生徒ッスか?それとも教師とか?」
「知りたい?」
「えぇ…まぁ…」
そりゃ、今後お仲間となる方々なわけだし、これから会うとはいえどんな人達なのか気になってしまう…教師とかだったらやりにくいなぁ…
「そうねぇ…う〜ん…今は内緒にしておきましょう」
「は?」
「内緒よ内緒、知らないほうが会った瞬間のビックリ感を味わえて楽しいでしょ?」
「そ、そういうもんッスか?」
「そういうものよ」
悪戯娘の様に微笑む先輩は新鮮で、とても可愛らしく思えた
「先輩も…」
「うん?」
「あ、いや…先輩もそういう風に笑うんだなぁって俺が見てた先輩はいつも憮然としてて、可愛らしいよりも格好良い印象だったんで…つい」
「あら?そうなの?なら幸生は新しい私を発見したことになるわね」
「新しい、先輩?」
「そう、遠目から眺めていた存在から少し近しい存在になった証…なのかしら?」
「なのかしらって」
「私自身よくわからないもの、そういう事って」
「確かに自分じゃ良くわかんない事ってありますよね」
「そうね…でもこれからは色々な証が見られる事になると思うわ、私も含め仲間達一人一人の証をね」
「証…かぁ…」
「そう、仲良くなったり…時には喧嘩だってするでしょう…その度に新しいその人を見ることが出来ると思うわ…私達悪魔の生涯
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