暁 〜小説投稿サイト〜
東方鎧核〜モノトーンプリンセス〜
第1部「白黒の纏機編」
第2話「どちらでもない者」
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し、奴等が追っていたであろう機械付近で大きく横転した。

残るは生き残りの処理と車両の完全破壊だけである。
ゆっくりと近付く。

致命傷を与えた狩人は焦らないのだ。

満を持して、車両に到着する。
車両には男がいるのみであり女は見つからない。
恐らく投げ出されてしまったのだろう。

そして、銃口を構える。

「終わりだよ…ハゲワシ」

銃口が火を噴き出す瞬間、私のヘビオンナは轟音と共に、何かに大きく吹き飛ばされた。

まるで大きな塊が激突したかのような衝撃しかし、空から降ってきた物が直撃するのとは違う。

私は衝撃でふらつく意識から回復し、土煙の中にいる私を吹き飛ばした物を目にした。

そこには巨大な巨人、鋼鉄の巨人、纏機が立っていた。
「なっ…て…纏機だと!?一体どこから!?」
私はとある事に気付いた。

降ってきた大きな機械が無いことに

「まさか…ハゲワシが纏機に乗っていると言うのか!?」

纏機が完全な状態で発掘されるなど、聞いた事が無い。
しかし、ここにあの忌々しいスカーレット帝国は居ない。
そして、落下地点に機械が無い。
そして、周辺には他ハゲワシは居ない。
そして、先程から死体が見付からない女。

あの私の目の前に立つ纏機
あの纏機は我が国にも帝国にも属さない機体。

そしてなにより
あれこそが、私のヘビオンナに2回も傷を付けた女が乗る、
私の憎きハゲワシである。

「私のヘビオンナの傷。報復は1つや2つでは済まさんぞ!」


私は銃口を構えた。





続く








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