暁 〜小説投稿サイト〜
東方鎧核〜モノトーンプリンセス〜
第1部「白黒の纏機編」
第2話「どちらでもない者」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

撃ち抜いた車両から4名程出てくる。
接近し、すかさず左手のライフルを構える。

「哀れな野鳥共、おやすみ」

鈍い銃声と共に標的は爆発に呑まれていく。

その後も次々とハゲワシ共を狩り尽す。
手持ち武器や車両の取り付け武装で
抵抗を試みる者もいたが、手数と火力で此方が勝っている。
敵では無かった。


数えるのも忘れた頃、2台の車両を発見した。
先程墜ちてきた機械を争って居るのだろう。

照準を片車両に付ける。

銃声と共に呆気なく片側の車両は風穴を空け爆散した。

2両目に狙いを付けようと思った矢先
スナイパーライフルの弾が切れてしまった。

「はぁ…まったく」
ため息をつき、スナイパーライフルを地に捨てる。

車両部のクレーンが動きだし、貨物部分が開放される。
クレーンが貨物からショットガンを取り出し、右手に差し出す。
ショットガンを右手に持ち、動作をチェックする。

纏機の強みはパーツの互換性や運動性能だけでない。
武装を手持ち化することで、デッドウェイト化を防ぎ、
戦況に応じた武装で汎用性を大きく高めることができる。

纏機こそ次の時代のキーパーツになるだろう。と私は確信している。


2両目に接近し、照準を合わせる。
そこには車両武装部分で顔を出し、銃口を構える女が居た。
哀れな抵抗をすると呆れつつ、引き金を引く手前、モニターが女と車両を映し出さなくった。機体めがけて飛んできたのは大量のスモーク弾、私は苛立ちを覚えた。
「煙幕など小癪な!」

まぁいい。
煙幕が晴れた暁には車両は穴空きチーズのようにしてやる。

しかし、煙を映し出していたモニターは映像を途絶えさした。
「頭部センサーを破壊された?おのれ!」
奴等は煙幕を逃亡用に使ったのではなく、センサーを狙い撃つ為、動きを少しでも止める為に煙幕を使ったのだ。

我が国のヘビオンナが傷つけられた?
我が国の未来がかかったヘビオンナを?

私の未来がかかったヘビオンナを?

「ふざけるなよ…ハゲワシ…」

なによりも自分がこの罠にかかった事が屈辱であった。

猛スピードで逃げる車両。

胸部センサーに切り替え、逃げる車両を追う。
次こそ仕留める為に。

車両のスピードなどで逃げても、たかが知れている。
ヘビオンナの背部スラスターが火をあげる。
みるみる速度が上がり、地を駈ける速度が速くなる。

すぐさま逃げる車両を捕らえる。
ライフルを構え、射撃をおこなう。
高速移動の為、照準がうまく合わない。しかし、HE弾ライフルなら、かすっただけで、車両を横転させられるだろう。

器用に避ける車両だったが、車両が限界だったらしい。
HE弾の熱で後輪が破損し、バランスを崩
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ