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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九三幕 「予見不能回避不可能、ただし後悔可能」
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でしかISとしての活動を認めないものとします。このISは佐藤稔の為だけの騎馬であり、鎧であり、剣となります》
「・・・え?・・・えっ!?」
次々に表示されるデータに何が何やらわからなくなってワタワタと慌てる無様な私。
え?え?コノコンピュータサンハナニヲイッテルンデショーカ?ちょっと触っただけじゃないそんなに大げさに騒ぐことないじゃない?ね?ね?
ちょっと、ちょっと待って!ちょっと待って!!私の予測が正しければこのコンテナの中身はISですよね!?しかも堂々と専用機ですと言わんばかりの表示したよね!?さっきの電子音はひょっとして私の生体データを勝手にとってたわけ!?や、やめてッ!お願いします何でもするから!!平穏がッ!?私の平穏がぁぁぁーーーーーッ!?
「それ、もう君のだから」
「あ、あは、あははは・・・それってアリなの?」
「アリだよ」
「嘘だと言ってよタバえもん!!」
「佐藤くん、きみは本当にばかだな」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
まさか。
今の今まで必死こいて関わるまい関わるまいと思っていたこのIS世界に。
よりにもよってこんな初見殺しデストラップぶっこんでくるなんて・・・この世界の神様はきっと孔明大好きさんなんですねこんちくしょう。絶望にさいなまれて膝をつく。言うまでもなく周囲は「やはり佐藤さんか・・・」とか「歪みねえな」とか「束さんでさえやっぱり呼び捨てに出来ない・・・」とか好き放題言われていた。
いっそ断ってもう一度初期化してもらおうか、と思ったら、タバえもん呼ばわりされた束さんが絶対零度の瞳で見下ろしていることに気付いて肝を冷やす。これはあれだ、さっさとIS動かせよと言う催促に違いない。仕方なしにデカコンテナに近づく。外から操る端末らしいものが見当たらないんだけど、音声認識とか出来るかなと思って話しかけてみた。
「えっと・・・アルキミア、だっけ?」
ヤダ、これで返事無かった私イタイ子じゃん?という不安をかき消すようにホロモニタで返事が来た。
《機体名はアルキミアです。但し、現在“マスター”とコミュニケーションを交わしているのはアルキミアに内蔵された特殊推論コンピュータ・・・ペットネーム「レーイチ」です。ISコアとは独立した存在となっていますので、どうか混同なさらないように気を付けてください。この機はマスターが操り、アルキミアがそれに応え、私がその間でサポートをする形で運用することとなります》
「そ、そうっすか」
マスターとか呼ばれちゃったよ。どうしようかコレ。扱いに困って後ろを見ると、周囲の目が何か期待に満ち溢れている。えっと・・・ごめん、ちょっと混乱してるから何を求められてるか察せない。へーじょーしんへーじょーしん・・・というか、マスターって何すか君。
し
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