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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九三幕 「予見不能回避不可能、ただし後悔可能」
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ないんですか?・・・無いでしょうね、姉さんはそういうの作らなそうですし」
「ああっ!今、箒ちゃんと心が通じ合ってる!!姉妹はいつも以心伝心!!」
「やめてくださいバカが感染ります」
「って、あらぁー!?昔の可愛い箒ちゃんは一体どこへ・・・しくしく」
どうも、現場の佐藤さんです。何なのでしょうかこの微妙な雰囲気は。とてつもなくグダグダしている気がします。あんまりにもグダグダすぎて見物人のみんなもスゴイ人が来ている筈なのに今一お喋りにハリが無いです。
・・・そういえばあれだね。原作にあったあれを言わなければ・・・えっと、モブの誰かが言った「箒さんだけずるい〜!」的な事を言ってた気がするし。セシリアが束さんに思いっきり拒絶される流れは現在のセシリアの性格上なさそうだし、ここいらでモブな凡人アピールのチャンスである。
「はいはい、束博士!」
「・・・・・・なによ」
え、めっちゃ機嫌悪そうな顔で睨まれた。これは無関心とかを通り越して憎まれているんじゃないかと思えるレベルの目線が突き刺さる。こ、この流れで不平は唱えられない!いくら精神年齢で勝っていても生物的な危機感が・・・!と思った佐藤さんは話題を転換することにした。
「その、紅椿の隣にあるでかいコンテナは結局何なんでしょうか!」
「・・・・・・ちっ」
「舌打ちされた!?」
「束さんがそこまで嫌悪感を露わにするなんて・・・佐藤さんひょっとして何かしたんじゃないか?」
「してないよッ!失礼な・・・人を性悪みたいに言わないでよね!」
おのれワンサマーめ、何勝手に人を性格悪い奴みたいに・・・と思ってふと視線を逸らすと、皆がにわかに活気付いている。耳を欹てると「佐藤さんVS篠ノ之博士ドリームマッチ!」とか「普通対天災!」とか「人類ヒエラルキー頂上決戦の予感!」とか失礼大爆発な台詞が聞こえてくる。
・・・え?織斑先生?何故にそれほど期待に満ち溢れた表情でワタクシメを見ているので?違いますよ、私は貴方の仲間じゃありません。人類ヒエラルキーの頂点でもありませんから。
「で、その―――」
「開けてみれば?別にセキュリティとか無いし、触れば開くよ。ほらっ」
「ええ!?わわわっ・・・っと!」
謎のひし形コンテナがスイーっと目の前まで飛んでくる。高さが3メート位あるのでサイズにビビって思わず手を翳して止めてしまった。まさか水平移動するものだとは露とも思わなかったけど、割とアッサリ止まるのねこれ。などと考えていると、コンテナからホロモニタが投影された。ぴ、ぴ、ぴ、と断続的な電子音が鳴った後―――
《生体データ登録完了。これより本機『アルキミア』を佐藤稔専用ISとして設定を固定します》
「・・・え?」
《音声認識確認。以降、このISは佐藤稔のみの命で動き、佐藤稔のみの手
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