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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九十幕 「夏だ!海だ!暴走だ!!」
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うなるのぉぉぉーーーーーッ!?!?」

―――などと皆は口々にあらぬことを申され始めた。
ふと漏れてしまった精神年齢40歳越えの部分が起こした盛大な勘違いを修復するために、更なる困難に見舞われる佐藤さんだった。



実際の所、一夏は佐藤さんにちょっとした憧れを抱いていたりする。自分と違って専用機も無しに第一線級の実力を保持し、大会でも決勝まで引っ張ってくれた佐藤さんは密かな目標だったりするのだ。何より佐藤さんは自分が護ると決めたあの千冬にさえ一目置かれ、頼りにされているのだ。一度自分が佐藤さんを守るシチュエーションとはどんなものかを考えたことがあるが、結論は「ありえん(笑)」という悲惨な結果に終わった。

そんな完璧超人のようなイメージがある佐藤さんの水色と白のストライプ模様の水着姿は、見た目もそのままかなり普通だった。普通過ぎて、逆に美少女に見慣れてしまっていた一夏はそんな彼女が指を舐める仕草に女の子っぽさを感じてしまったのだ。とびっきりの美少女ではないがゆえに、“普通の可愛さ”というものが一夏の顔をわずかに赤く染めたというのが真相だったり。

・・・この出来事が後に今年の流行語大賞として猛威を振るうあの一言に繋がるとは、この時誰も予想していなかったとかなんとか。
 
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