暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九十幕 「夏だ!海だ!暴走だ!!」
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にしか被害が及ばなかったんだけど・・・不確定要素がいろいろあるからねー。正直、そろそろ危ないんじゃないかとか考えちゃうのですよ、私は。

状況をまとめておくと、現在IS学園側は原作勢+まだ出ていなかった簪ちゃん、ユウジョウ兄弟、更には明日に来ると思われる紅椿。それとひょっとしたら最上重工の新型や楯無さんの参戦する可能性が無いわけではない、っと。正直ジョウさんがいる時点で負ける要素が無いような気もするけど、ちょっと気になることがある。

最初の襲撃事件は原作とずれていた上にそれなりの苦戦を強いられた。ラウラちゃんも結局暴走は起こさなかったが、大会では怪我人(ユウ君だけだけど)が出た。ちまちまとだが、確実に原作と変わってきている。ユウ君とつららちゃんが襲撃にあった件も織斑先生経由で耳に挟んでいる私としては、これが一筋縄で終わる事件じゃなくなるのではという疑惑が拭えない感じがする。

不確定要素は他にもまだある。ベル君の事だ。
ベル君は今日、ISの調整を学園でやっているため来ていない。明日から来るそうだが、まだ体力や心の問題で皆と一緒に合宿という訳にはいかないようで、私が付きっきりになることが決定済み。・・・その1日ずれるというのが、何となく気になるのだ。
もしもベル君が今回起きるであろう事件に関わるとしたら、それは非常にまずい。ベル君のIS操縦技術は未だに素人並みなのだから、『専用機全機出撃で福音を叩け!』とか委員会から要請が来たら・・・最悪、戦いで本当に死んじゃうかもしれない。

いやそれともこちらに辿り着く前に何かに巻き込まれたり、兎さんの悪巧みでイタズラされたりすればベル君は耐えられるんだろうか?いや、そもそも教務補助生の私にも出撃のお鉢が回ってくる可能性はある訳で―――駄目だこれ、考えてもしょうがないや。なるようにしかならないね、こればっかりは。

と、考え事をしてたらいつの間にかワンサマーが目の前に。のほほんやら他の子は一緒ではないようだけど、鈴と一緒にいないってのは意外だね?今の所ワンサマー狙いは鈴ちゃんだけだからてっきりもっとくっつくと思ってたんだけど・・・

「どうしたんだ佐藤さん?考え事してたら西瓜が温くなっちゃうぜ」
「それもそーだね。あむ・・・っと」

全ての西瓜を食べ終わった私は近くのゴミ集め袋の中にぽいっと西瓜の皮を放り込む。指に西瓜の汁が付いちゃってたのでぺろりと舐め取ると、ワンサマーがなんかこちらから顔を背けつつもチラチラ見ていた。取り敢えず弄ろう。

「ん?何?」
「いや、何だろうな・・・女の子っぽいな〜なんて?」
「それはあれなのかな?私は普段女っぽくない粗雑な人物だとでも言いたいのかな?」
「ええ!?い、いやいやそういう事じゃなくて!なんだかほら、この学園の女の子達って結構ノリがおか
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