暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九十幕 「夏だ!海だ!暴走だ!!」
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
られなんだのだ?何故神は胸の大きい女性を求めるよう男を作ったのだ・・・!」
「寄越せ・・・身長を、お尻を、おっぱいを寄越せぇ・・・!私に大人っぽい体を寄越せぇぇ・・・・・・!!」

二人とも十二分に可愛らしい恰好ではある。が・・・いかんせん周囲とスタイルが違い過ぎて明らかに迷い込んだ小学生みたいな形で浮いていた。鈴は少なくともラウラよりは胸も体も大きいがその差は五十歩百歩、しかもそれでも学園平均と比べると大きく下回る。
流石は学園の二大幼児体型。そっち方面に需要はあるかもしれないが、2人はきっと喜ばないだろう。簪は体の大きさ的にギリギリセーフである。

「こうなったら・・・ラウラ、泳ぐわよ!!私たちのしょっぱい青春を海水に捧げるのよ!!」
「応ともさ鈴!!我々はマーメイドに・・・岩礁に妖しく唄うローレライとなって(むね)あるものに災いをもたらすのだ!!」
「先だっては、あそこでキャッキャとはしゃいでいる胸と尻に贅肉溜めこんだ女どもを一人残らず水中に引きずり込んでやる!!」

瞬間、凄まじい速度で飛び出した2人は、プロ級に美しい飛び込みフォームで水中に潜り込む。
次の瞬間海抜50センチくらいのエリアで遊んで居た生徒達が次々に悲鳴を上げて海に引きずり込まれた。恐怖から必死で逃れようと伸ばした手が、抵抗虚しくずるずると引きずり込まれ、やがて海に沈黙が訪れる。
一通り沈めつくして満足した2人は息継ぎの為に浮上し、互いにハイタッチを済ませると再び潜水。次のグループへ音もなく忍び寄る二人の影は、もはや人魚ではなくどこぞの肉食鮫にしか見えなかった。
というかさり気に2人とも体格の割に身体能力は高いが、胸が無い分水の抵抗が・・・などと迂闊なことを口走れば水死体(どざえもん)にされること請負だろう。


そんな感じでいい具合に暴走する周囲を眺めながら、佐藤さんはユウの叩き割った西瓜の一欠片をしゃくっと齧った。ついさっきまでクーラーボックスで冷やしてあったためまだひんやりとした冷気を持ったままだが、この西瓜は品種改良されて種無しなので種を飛ばしたりは出来ない。佐藤さんとしてはその方が食べやすくて好きなのだが。
砕かれた西瓜は既に西瓜割り参加者に配分され終わり、向こう側ではユウと簪が一緒にスイカを食べながらビーチバレーを見学していた。簪はレースが可愛らしい黒の水着を見せてユウに感想を迫ったりと最近かなり積極的な行動とる様になってきた気がする。バックに潜むラズィーヤさんとやらは強敵だよ、ユウくん?などと他人事のように笑いながらも、実際には佐藤さんは別の事を考えていた。

(原作ISの大きな山場の一つ、銀の福音事件・・・とうとう明日になっちゃったなぁ)

アニメで言えば第一期のラストに近づいて来ちゃった。まぁあの話では専用機持ちとワンサマー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ