旋律の奏者と大地の杖
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がそれでも足りない。
そして、魔力を更に込めようとしたその時だった。
「クッ、ソォオオオ!!ッ・・・!」
俺の力から突然力が抜けた。そして視界のMPゲージが0になっているのに気がついたのはその直後の事だった。
『魔力が、尽きた・・・か。ハハッ、俺としたことが、らしくない凡ミスをしちまったな・・・』
俺は落下する感じがゆっくりに感じ、それと同時に壁が崩れさるのも見えた。
一枚、また一枚と、破壊されていきそして、
『俺は、死ぬんだな・・・ちくしょう・・・』
俺はエネルギー砲に包まれた───
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「シオーン!!!」
私はシオンがあのビームに包まれる瞬間を見て絶叫した。
目の前で大切な人が消えそう、SAOでのあのときのように。
『イヤ・・・』
私はまたあの人を失うの・・・?
「イヤ・・・」
また、見ているだけなの・・・?
「イヤ・・・」
もう貴方を失いたくない!!
「イヤァアアアアアアアアアア!!!」
私が苦しみに叫んだその時だった。
「ッ!!!」
巨大なビームは何かによって弾かれ、四方に分散したのだ。
「何ッ、あれ・・・」
よく見てみるとそれは大きな紅い十字架のような形をとり、でもあの形は何処かで見たことがある。
紅の十字架、私はその十字架に見覚えがあった。
「あれって・・・」
「まさか・・・」
「うそ、だろ・・・!?」
キリトたちも揃って驚愕する。そう私たちはあの十字架を知っている、それもかなり身近に。
「アイツが何で・・・」
そうその姿は白い鎧、白いマント、そしてそこに刻まれた紅の十字架。かつては英雄と詠われたその男、その男の名は───
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
俺は目を覚ますと、目の前には紅の十字架、そして白いマントが霞んで見えた。
「まさか・・・」
俺はその十字架を見て思わず薄笑いが浮かんだ。確証は無かった、確率もほぼ0%だった、でもそれでも何処かで思っていた。
コイツは、この男は来るってことを───
「大丈夫かね?シオン君」
そのイラつく声の主はいつも通り、俺に声をかけた。そして俺が言った一言は、いつも以上に皮肉っていた。
「遅ぇーんだよ、ったく何処で油売ってやがった・・・!!
茅場。いや、ヒースクリフ!!」
「すまないな、少し邪魔者がいてね」
そう、SA
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