旋律の奏者と大地の杖
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する怪物。その強さは・・・」
「北欧神話の中でも最強クラス・・・!」
最強、その言葉に皆の顔が一気に青ざめる。
「まさか、こんなとんでもねぇ怪物を出してくるとはな・・・」
「そんな・・・」
アスナは思わず膝をつく、その目は絶望に染まっていた。あのデスゲームの始まりの時のような目を・・・。
「ギャアアアアアアアッ!!!!!」
ヨルムンガンドの咆哮はその存在感を醸し出し、威圧していた。
そして、すぐさま奴は攻撃体制に入った。
「ヨルムンガンド周辺に巨大なエネルギー反応あり!!これは!!」
「どうやら奴は一発目から消しに来るようだな!」
シオンは地龍《グラビオン》を呼び出す。
「グラビオン、《リンク》!!」
グラビオンとリンクした俺の姿は固い鎧に包まれた《重戦士》のような姿だった。
俺は上空に飛翔すると詠唱を唱えた。
「大地の障壁!!」
俺は目の前に無数の土の壁が出現させ、ヨルムンガンドの前に立ちはだかった。
「大地の障壁、重力魔法を最大限に活かした防御壁だ。こいつであのエネルギー砲を止める!!」
「そんな無茶だ!あれだけの威力をもつ砲撃を防げるはず無い!!」
「そうだな、確かにこの障壁は重力魔法で圧縮して更に強固なものにしている。だが、それでも防げるとは思えない」
俺は分かっていた、あれだけの威圧とエネルギーを感じていてまともに相手出来ないことくらい。
未だに外部からの干渉を封じられた今、強制的に終了するなんて出来ない。
そしてあのエネルギー砲、防げるかどうかも10%行けば良いところ。
だが───
「だが、やるしかない・・・」
『来るぞ!!』
アルモニーが言った直後ヨルムンガンドは咆哮と共に今までに溜めたエネルギーを全て吐き出した。そのエネルギーは予想を超えるもので、壁をいとも簡単に塵へと変えた。
「ウォオオオオッ!!!!!」
俺も力を込める。こんなパワー、SAOのスカル・リーパー以上だ・・・。
『だが、負けられねぇ!!』
「キリト!今すぐここから離脱しろ!!」
「お前はどうするんだ!」
「言ったろ、コイツを止めるって。止められなくても威力は抑えられるはずだ」
「でもお前が!!」
「さっさと行け!!このままじゃ全滅だぞ!!!」
俺の怒声にキリトは躊躇はしたが頷いて皆と共に退避した。しかし、そんな中でも最後まで叫び続ける声があった。
「シオン!シオーン!!」
『ごめんなエリー、また一人にしちまって・・・』
「コン、ノォオオオオ!!!!!」
障壁は次々と破られていく、魔力を強化した分だいぶ辛うじて守ってはいる
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