旋律の奏者と大地の杖
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・・・」
キリトはありのまま起こったことを全て伝えた。その報告にシオンは・・・。
『分かった、すぐにそこから離脱してこっちに合流してくれ!』
「了解!」
「分かった!」
「うん!」
三人はシオンの指示通りその場から離脱、合流することとなった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
俺は合流したキリトたちから向こうの状況を全て聞いた。
『まったく、しぶとい奴だな・・・』
「ああ、まったくだ」
アルモニーと俺が思っていることは一緒だった。
須郷の奴、ここまで派手にやるとは相当追い込まれてるな・・・。
「それにしても、モンスターの動きが止まったかと思えば急に退避するとはな・・・」
「アルモニー、シュタイナー。アレをどう見る?」
「普通に考えたら体勢を立て直すってのがセオリーだけど・・・」
『私も同意見だ』
アルモニーもシュタイナーも、もっともな事を言ってきた。俺もはじめはそう思った、しかしモンスターの動きが止まって更に引き返し始めたのは、あの黒い霧がでてすぐの時。
「シオン・・・?」
エリーが尋ねてくる。俺は頭の中で全てを整理する。
須郷の言葉、黒い霧、モンスターの突然の退避・・・。
奴は言っていた、『どちらかが死ぬまで終わらない』と。奴の今の精神状態を考えて降伏はまず無い。ならなんだ?クソッ!もっと考えろ高嶺 雪羅!!頭のギアを全部回せ!!
アイツは何を考えている、体勢の立て直し?それともキリトが言っていた須郷が放とうとした何か?いや、それならもっと早く・・・ッ!
「まさか・・・!」
「シオン・・・?」
「キリト、向こうに何かデカイビニールで被せられたものはあったか・・・?」
「えっ?あ、ああ。おそらく、それらしきものモノなら・・・」
キリトは奇襲をかける前にオベイロンの城を周辺から調べていた際にビニールが被さっていた何かを発見していた。それもかなり大きな───
「それがどうかしたのか?」
「そこからエネルギー反応は?」
「いや、特には・・・」
「シオンくん!!」
アスナの明らかな焦りの声に皆が反応する。
「どうしたアスナ?」
「さっきからあの黒い霧の辺りから巨大な反応が出てる!!」
「識別は分かるか?」
「分からない!さっきからずっと《unknown》って出てる。それにどんどん反応の規模が強力になってきてる!!」
「ッ!やっぱり・・・!!」
これならモンスターが急に退避したのにも説明がつく!
「おい、どういうことだよ!?」
「あの霧は只の霧じゃない。モンスターを、いや、下手したら
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