暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
旋律の奏者と大地の杖
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ。
その光の正体は強力な高密度のエネルギー砲だった。

「随分と劣勢だな、カフェ経営で腕がなまったか?」

「シオン!」

「状況は?」

「見ての通り、数にして三千近くといったとこかな?」

「なるほど・・・」

シオンは周囲を取り囲むモンスターを確認して剣を構えた。

「随分と派手にやったな、奥の手のいくつかを使うとは・・・」

「まあ、この数だから多少は無理しないと・・・」

シュタイナーがそう言っていると、ユージーン、サクヤ、アリシャたちが合流した。

「シオン君、状況は?」

「相手の数は三千弱、向こうもまだ余力を残してるはずだ。拠点にはまだ千人以上いると思っていい」

「でも、その前ニ」

「コイツらを倒していく必要があるな」

三人とも、今すべきことを分かっているようだ。シオンは再び表情を引き締める。

「そういうことだ、ここから先は・・・」

「総力戦ってことだね・・・♪」

「いくぞクラウン、《リンク》!」

シオンがそう言うと、奏龍《ハルビオン》を纏った。リンクを終えたその姿は“道化師”のような姿を連想されるものだった。

「さあ、プーカのもうひとつの顔を魅せてやるよ!!」

シオンは仮面のしたに隠された面妖な表情を浮かべながら言った。

「さあ・・・」

「「第二ラウンドといこーか!!」」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「報告します!我が軍の損失が50%を越えた模様!!現在も減少中です!!」

「クソッ!!あのガキ共ォ・・・!」

オベイロンは予想を上回る自軍の減少のペースに苛立ちを隠せずにいた。

「いかがなさいますか?」

部下のプレイヤーがオベイロンに指示をあおぐと、オベイロンは一言だけ言った。

「アレを撃て・・・」

「アレを、ですか!?」

「いいから放て!!」

「は、はい!!」

オベイロンの言葉にその部下は直ちに行動に移った。残されたのは玉座に座るオベイロンただ一人。

「クククッ。さあシオン、これで全て終わられてやろう・・・」

オベイロンは不敵な笑みを浮かべていた。既にその顔は勝利を確信していたかのように。

「この世界は僕のモノだ。システムも、プレイヤーも全て僕のモノだ!!貴様のような青臭いガキに壊させてたまるか!!僕はこの世界の王、神なんだ!!僕に逆らった者の末路を受けるがいい!!」

オベイロン、須郷にとってこの世界は自分のモノなのだ。誰のものでもない、自分だけのもの。ここにいるプレイヤーは所詮は自分の駒、楽しませる余興のための道化なのだ。かわりなど金を出せばいくらでもいる。要らなくなれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ