旋律の奏者と大地の杖
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だ。
その光の正体は強力な高密度のエネルギー砲だった。
「随分と劣勢だな、カフェ経営で腕がなまったか?」
「シオン!」
「状況は?」
「見ての通り、数にして三千近くといったとこかな?」
「なるほど・・・」
シオンは周囲を取り囲むモンスターを確認して剣を構えた。
「随分と派手にやったな、奥の手のいくつかを使うとは・・・」
「まあ、この数だから多少は無理しないと・・・」
シュタイナーがそう言っていると、ユージーン、サクヤ、アリシャたちが合流した。
「シオン君、状況は?」
「相手の数は三千弱、向こうもまだ余力を残してるはずだ。拠点にはまだ千人以上いると思っていい」
「でも、その前ニ」
「コイツらを倒していく必要があるな」
三人とも、今すべきことを分かっているようだ。シオンは再び表情を引き締める。
「そういうことだ、ここから先は・・・」
「総力戦ってことだね・・・♪」
「いくぞクラウン、《リンク》!」
シオンがそう言うと、奏龍《ハルビオン》を纏った。リンクを終えたその姿は“道化師”のような姿を連想されるものだった。
「さあ、プーカのもうひとつの顔を魅せてやるよ!!」
シオンは仮面のしたに隠された面妖な表情を浮かべながら言った。
「さあ・・・」
「「第二ラウンドといこーか!!」」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「報告します!我が軍の損失が50%を越えた模様!!現在も減少中です!!」
「クソッ!!あのガキ共ォ・・・!」
オベイロンは予想を上回る自軍の減少のペースに苛立ちを隠せずにいた。
「いかがなさいますか?」
部下のプレイヤーがオベイロンに指示をあおぐと、オベイロンは一言だけ言った。
「アレを撃て・・・」
「アレを、ですか!?」
「いいから放て!!」
「は、はい!!」
オベイロンの言葉にその部下は直ちに行動に移った。残されたのは玉座に座るオベイロンただ一人。
「クククッ。さあシオン、これで全て終わられてやろう・・・」
オベイロンは不敵な笑みを浮かべていた。既にその顔は勝利を確信していたかのように。
「この世界は僕のモノだ。システムも、プレイヤーも全て僕のモノだ!!貴様のような青臭いガキに壊させてたまるか!!僕はこの世界の王、神なんだ!!僕に逆らった者の末路を受けるがいい!!」
オベイロン、須郷にとってこの世界は自分のモノなのだ。誰のものでもない、自分だけのもの。ここにいるプレイヤーは所詮は自分の駒、楽しませる余興のための道化なのだ。かわりなど金を出せばいくらでもいる。要らなくなれ
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