第二話 最悪の第一印象
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皆さんこんにちは。私は今公園で 兄の頭を踏んでいます。
え?何故そんなことをしているかですか?確かにいきなり過ぎましたね。では簡単に説明しましょう。
それは兄と行ったおつかいの帰りのことです。
帰り道の途中にある公園で一人寂しくブランコに座る女の子を見つけた兄がいきなり、
「イベントキター!」
等と理解不能なことを叫んだかと思うと、ブランコに座っている女の子に向かって走りだし、そして、
「どうしたんだい?俺の嫁!」
なんて言い出したものですから、蹴り倒して頭を踏んで反省させている最中です。
「か、カエデ!痛い!痛いから!頭を踏みながら足をグリグリするのはやめてくれ!」
「まったく反省の色が見えませんね。騒がしいので一度眠らせますか」
「・・・・っ!」
おや、おとなしくなりましたね。まぁそれよりも女の子に不快な思いをさせてしまったので謝らないといけませんね。
そう思い私は女の子の方を向き、
「この度はうちの愚兄が不快な思いをさせてしまってすみませんでした」
「う、ううん。ちょっとびっくりしただけだから大丈夫なの。そ、それよりも、お兄さん?は大丈夫なの?」
おや、 思ったよりも落ち着いているようですね。
何故か若干私を怖がっているような気もしますが、少し考えて見ればいきなり現れた変態を蹴り倒し、更に頭を踏みながら変態を脅している人物が目の前にいれば確かに怖いですね。
・・・・私ならすぐに逃げ出すでしょうね。
兄を折檻するのもいいですが、あまり遅くなると親が心配しそうですし、そろそろ帰るとしますか。
ええ。別に怖がられたことがショックな訳ではないですよ。ええ。本当に。まったく。
まぁ、兄を心配しているようですし、フォローはしないといけませんね。
「これは大丈夫ですよ。変態ですが頑丈なので」
「誰が変態だ!仮に変態だとしても変態という名の紳士だからな!」
何を自慢気に言っているんでしょうね、この兄は。まぁ、とりあえず無視しますが。
「おつかいの帰りだったのでそろそろ帰りますね。あなたも親が心配する前に帰った方が良いですよ。」
「・・っ!」
おや、何かいけないことを言ってしまったみたいですね。まぁ、他所の家庭の事情なんて知ったことではないですから面倒が起きる前に帰るとしましょう。
女の子は俯いてしまって表情が読めませんが、私にはどうすることも出来ないと思うので帰りましょう。
「あ、ちょ、馬鹿!引きずるな!擦れる!擦れてる!」
本当に五月蝿いですね。一体誰のせいでこんなことになったと思っているのでしょう。
「フラグが〜!ハーレムへのフラグが〜!」
(一度親に頼んで病院につれていってもらっ
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