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ノーゲーム・ノーライフ 常識を逸脱した少年の物語
プロローグ
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からだよ。馬鹿じゃないの?」
「…あァ?馬鹿とはなんだ、てめえ、今すぐぶん殴ってやっても良いんだぞ?
さっさと金をよこせや」
「…くふふっ」
「何が可笑しい」

いきなり笑った僕を訝しく思ったのか不良君が僕に聞いてくる。

「いやー予想通りの回答ありがとう。君、意外と頭良いんだね?唯の馬鹿ならそこで激昂して殴りかかってくるからね。でもさぁ…まず最初から駄目だよ。骨が折れた?だから金を寄越せ?何を言っているんだ、そんなんで人間骨が折れるわけないだろう、いや、例外はある。例えば骨粗鬆症とかだね。それならちょっとの衝撃で骨が折れるからそれは慰謝料を払っても仕方のない状況だ。…でも、君は骨粗鬆症なんかじゃない。理由はニつあるまず一つ目、君は僕が指摘したカツアゲの理由に反論しなかった、まあ当たって骨が折れたかもしれないから金を寄越せってのはカツアゲの理由としては常套句だしね。次に二つ目、その鍛え上げられた身体だ、その腕の筋肉のつきか
見ても相当鍛えてる、そしてその手の第三関節が凹んでるからかなりの数を喧嘩していることになるね。喧嘩とかしないと、こうはならないからね。まあ、そんな所だ。…んで、反論ある?」
「…っ!この…!」
「おお?殴る?でももうちょっと周りをみたほうがいいよ。ここは君たち不良が溜まる裏通りなんかじゃなくて表通りの、しかも大通りだ。殴りかかったら誰かが即座に警察を呼ぶ。いや、もう呼んでるかもしれないね?」

僕がそういった後、ちょうど狙ったかのように警報がなる。
パトカーが到着したようだ。

『おい、あいつだ!』
『確保しろ!』

なんていう声が聞こえるからもうすぐそこにいるのだろう。

「…覚えてろよ!」

そう捨てゼリフを吐いて逃げる姿は三下そっくりだった。

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