暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
StrikerSプロローグ エースとストライカー、それぞれの第一歩
69話:A's to StrikerS(後編)
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、扉に向かっていく。
その扉の直前で、一旦踵を返し二人に向かい合う。

「それじゃぁアイク部隊長、トレイルさん。勝手ながら、一日の休暇を取らせていただきます」
「おう。ゆっくりしていけよ」
「ごゆっくりしていって、それから忙しく働いてください」
「うわ、トレイルさん鬼畜発言…」

最後に一回敬礼して、俺は部屋を出た。
まぁ取りあえずはあいつらに連絡とって、それから一旦着替えを…いや、地球に帰るのも面倒だ。途中で服とか買えば、それでいいか。

自分のデスクのある場所へ向かいつつ、そんな事を考えていた。
しかしこの休暇が、結果的にあまり休暇とはならず―――そして、一人の少女の運命を大きく変える事となるとは、この時は思いもしなかった。
























「折角の休暇の筈が…誰だこんな事しやがったのは…!」

俺の目の前で轟々と燃え盛る炎を視界に入れながら、怒りを露わにする。
その炎が包むのは、ミッドチルダの北部にある空港『臨海第八空港』。多くの人が利用する空港だ。

「これ死者はまだ出てないよな!?」
〈今私が得た情報だと、負傷者はいますが死者はまだのようです。ただ情報が錯綜していて、これがたった今の情報なのかは、判断をつけにくいです〉
「ちっ、厄介な…」

だからといって、ただ見てる訳には……

「士君!」
「士!」
「っ…なのは、フェイト!」

その時後ろから声をかけられた。振り向くと普段着を着たなのはとフェイトの姿が。

「お前ら、休暇は!?」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」
「目の前でこんな事になってるんだから、見逃せる筈がないよ」

そうだな…まったくその通りだ。
するとそこに一台の大型車が。俺達の側に止まると、扉が開いた。そこから出てきたのは、制服姿のはやてだった。

「はやて!」
「三人共、大丈夫か!?」
「私達は火災前に出てこれたから、大丈夫だよ」
「よかった〜。私は今回前線指揮をまかれてもうた。でも人手が足らへん。三人共―――」
「了解、手伝いだな!」
「任せて、はやてちゃん!」
「最初は何をすればいい?」

はやてが言い切る前に俺達はそれぞれのデバイスを手に取り、準備をする。

「お、おーきに!まずなのはちゃんとフェイトちゃんは人命救助を優先や。奥の方にも取り残された人がいるそうやから、できるだけ迅速に!」
「「了解!」」
「士君、消火とかできる?」
「消火活動とかは初めてだが…何とかなるやつがある」
「ほんまか!?じゃあ消火しつつ、なのはちゃん達と同じように人命救助を!」
「了解した!」

そう言って俺はドライバーとなったトリスを腰に当て、カードを取
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