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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
StrikerSプロローグ エースとストライカー、それぞれの第一歩
69話:A's to StrikerS(後編)
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扉が開きそこから入ってきたのは、長い金髪をなびかせるトレイルさんだった。
彼女は特別部隊ではアイク部隊長の副官を任される事になっている。まぁ簡単に言えば秘書だ。アイクさんとは長い付き合いらしく、前の部隊でも一緒に働いていたらしい。

「こちらが頼まれていた物です」
「おぉ、相変わらず仕事が早い!ありがとな」
「これぐらい、造作もないですよ」

何かの書類を渡すトレイルさん。自信気に小さく胸を張り、アイクさんの言葉に返す。
なんか一見すると正反対のような二人だが、何故かお似合いのコンビだ。長い付き合いだがらか、それとも別の何かなのかは、俺には分からないが……

「仲いいですね」
「「どこがだ(ですか)?」」
「そうやって二人そろって言い返してくるところとか、まさにそうじゃないですか」

ほんと、見るからに仲がいいんだから。
そう思って笑みを浮かべると、二人して顔を見合わせて首を傾げた。こんなんで、なんでそんな反応ができるかね。

「あぁそうだ、ちょっと小耳に挟んだんだが…」
「なんですか、アイクさん」
「あの有名な嬢ちゃん達が、近くまでやってくるそうだな」
「は…?」

だから、と手を頭の後ろに回し、アイク部隊長は背中をイスに預ける。

「あのエース・オブ・エース達が休暇をとってるそうじゃないか」
「だからなんでそんな事を、あんたが知ってるんだ?」
「俺の情報網をなめるなよ、フフフ…」
「実は八神一尉から連絡があったんですよ。門寺一尉をよこせ、と」

あ…あのバカ狸はああぁぁ!!何しとんじゃぁぁ!!
何だ、一体何だ!?なんであいつとアイクさんが連絡取り合ってるんだ!?訳がわからん!てか連絡内容可笑しくねぇ!?

「とまぁ、化け狸からの脅迫もあるから、お前は今日は帰っていいぞ」
「何ですかその軽い扱い!?いやあの、はやてから連絡あったからってそんな簡単に…!?」

何か言い返そうと思ったが、何故か無駄なような気がして、ため息をついて止めた。もうなんか、今のままじゃ勝てない気がする。

「わかりました。ですが本当に戻っていいんですか?まだ決まってない事だって…」
「あぁ、まぁ色々あるのは確かだが、お前は十分やってくれているさ。それの労いも兼ねての休暇だ」
「ですが忙しい事には変わりないので、明後日には戻ってきてもらいますが」
「一日休みあれば十分ですよ」

そう言って俺は席を立つ。
アイクさんはそれを見て笑みを浮かべ、肘をつく。

「まぁ楽しんで来い。昔馴染みなんだろ?」
「腐れ縁ですよ、あれはもう。六年も続いてるんですよ、この付き合い」
「いいじゃんよ、あんな可愛い娘達と六年とか。うらやましす」
「止めてくださいよその言い方、マジで」

再びため息を出して
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