暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
はじまりの街と久しい友
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よ。茅場の手の物が」
「………っ」
俺の息が詰まる。何故、ライガが知って………!?
「ふっ………。簡単な事さ。アルゴを使ったのさ。アルゴは僕の約束は守ってくれるからね」
と、紙を見せる。それは、俺の報告書だった。
「ライト、本名、天城来人。かの茅場晶彦の弟子の一人。天才的なプログラミング能力とそこから派生されたハッキング能力から、別名、電脳の隠者とも呼ばれていた。……間違い無いね?」
「……それが、どうした」
「何故、君はここにいる。君はどうせ、僕らみたいに死の枷は無いんだろ?なら、消えてくれ。茅場を止めろよ!!」
ライガの怒号が響く。
「出来ない。俺のナーヴギアは市販の物だ。そもそも、このデスゲームすら、俺の予想を裏切っている。俺に出来るのは、精々奴の動きの把握と、プログラム関連の情報共有だけだ。GMアカウントを持つあいつを止めるには、奴を倒すしかない」
「それが出来たら苦労はしない!!彼は外で、僕らはバーチャル(なか)に居る!!どう殺せと言うんだ!!」
「いや、奴はこの世界に居る。血盟騎士団団長ヒースクリフとして」
それを言うと、ライガが驚く。
「何故………あのヒースクリフが………茅場だと!?」
「奴はGMだ。それに、奴はゲーム内容と設定に詳しすぎる。出なければ、既に俺達は死んでいる」
俺は事実だけを言う。
「ライガ、ヒースクリフに殺されたくなければ口外するな。奴を………茅場を逃がしたくなくば、な」
「………解った。その代わり約束しろ。奴を、止めてくれ」
それだけ言うと、ライガは階段を降りる。
『………バラして良かったのかな、マスター』
すると、ライトの背後に人影が現れる。それは、本来ならばこの世界に存在する筈だった、<メンタルヘルス・カウンセリングプログラム>、その試作二号、ストレアだった。
「ストレア……か、何の用だ」
「何の用は酷いな。折角システムから抜け出せたのに」
と、怒った表情を見せる。
「……で、本当に何の用だ」
「試作一号、ユイの事だよ。あのまま、放って置くの?」
「……置くわけ無いだろ。あの人のせいであいつは記憶を無くしてる。だから、せめて俺は救いたいと思う」
「だけどさ、すぐに捜査されて消されちゃうよ?どうするの?」
「させやしない。プログラマーの名に掛けて。俺は、あいつを救う」
「………」
俺が後ろを見ると、既にストレアは居なかった。恐らく、データの海か、もしくは街探索だろう。
俺は階段を降り、外へ出る。すると、ライガが俺を掴む。
「どうした、俺を殴りたいのか」
「違う!!ギン達が軍の奴等に捕まった!!」
「何………?」
俺がライガの後ろを見ると、今駆けてきたかのように息を荒くしている子供達が居た。
「場所は何処だ、ライガ。それと手ぇ離せ」
「東五区の道具屋の
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