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妖精の義兄妹の絆
真夜中の真実
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てしまったナツたち。
だが、彼らは怪我をしているものの命はあるのだ。
あれほどの爆発の中、無傷といっていいぐらいの軽傷で済んだのはどうしてか。
みんなは
頭の中で思考を巡らす。

ゴツン

「痛。」
ルーシィが立ち上がろうとして天井に頭をぶつけた。
「オレたち、埋まっちまって…。」
「ち…違うわよ…コレ。」

ドコッ

「ぷはー。」
ナツの石頭で天井を突き破り外に出た。
そして、ナツは目にした。ジュラがナツたちを庇いボロボロになりながらも立ち尽くしている背中を。
「オッサン!!!」
「ジュラ…。」
「あたしたちを守って…。」
爆発が起こる寸前にジュラはナツたちを岩で覆い、ダメージを最小限にし、自分が身代わりになったのだ。
「おっちゃ〜ん!!!!」
「元気がいいな、若い者は。無事、で、よか…った…。」

ふらっ

ジュラは限界を達したらしく足の力が抜け、バランスを崩す。
「オッサン!!!」

ドサッ

そして、倒れた。
「しっかりしてー!!!」
「ジュラー!!!」
ナツたちはジュラの元に駆け寄り、生死を確認する。幸い生きてはいるがこれ以上の戦闘は無理なようだ。
それどころかもう立つことすらできないだろう。
「くそーーー!!!!」













ズシン ズシン ズシン

「やっぱり化猫の宿に向かってる!!」
ウェンディとシャルルはタクヤたちと離れ、ジェラールを空から探していた。
その際にニルヴァーナの進行状況も確認していた。
「ウェンディ、…悪いけどこれ以上は飛べないわ。」
「うん!!ごめんね、シャルル。歩いて探そう、ジェラールを。」
「あんた鼻いいもんね。」
そう言ってシャルルはウェンディを降ろし、翼を消した。
「でも、あのジェラールは私の知ってるのとは少し違うニオイがする。」
「と…とにかく、ジェラールを探すのよ!!そいつなら止められるかもしれないんでしょ?」
「うん!!!」
ウェンディとシャルルは少しの休憩をとり、再びジェラールを探すためニルヴァーナを走った。
(「無事でいてね、ジェラール。あなたは私の事忘れちゃったみたいだけど、
私はあなたの事、忘れた日なんて一日だってないんだよ。」)










一方こちらではジェラールとミッドナイトが戦っていた。
いや、戦いと言うには一方的すぎた。エルザは目の前で起きている真実を受け止められないでいた。

ドッ

立っているのは無傷のミッドナイト、倒れているのはボロボロのジェラールだった。
「哀れな道化師。記憶と一緒に魔法の使い方までわすれちゃったのかな。ジェラールくん。」
「うぅ…。」
(「あのジェラールがこうもあっ
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