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『自分:第1章』
『県立教護院留置』
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悔し過ぎて涙が止まらん。
あんなに暴れて疲れ果てた筈。
それでもチカラが溢れて来る。
コントロール出来ん。
机を殴り続けた。


放っといて欲しい。
施設なんか居らんで良い。
面倒なら手放して欲しい。
社会に放り出してくれたら良い。
腐っても女。
それだけで、どうにでも生きれる。
公務員が義務で動くだけなら要らん。


心配してくれてるならともかく、そうじゃないし。
こっちも期待に応える気は無い。

うん...結局、単なる我が儘なんやろうね。

心配して欲しい。
大事にされたい。
そんな事、無理やのに。
期待してない。
それでも、憧れる。
『親からの無償の愛』
そんなものを感じてみたい。
親じゃ無くても。
自分を想って欲しい。
そんな気持ちを持つこと自体が間違いだった。


だって仕事なんやし。
この人達。
義務と責任で動く。
そんな大人に、零那の苦しみや傷みは解るワケが無い。
解られてたまるか。
本気で解りたいなら同じ経験してから慰めてくれ。
無理だろ。
零那は大人も社会もナメてた。
くそくらえ。
消えてしまえ。


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