マクロスF
0692話
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がバジュラの死体を入手しているのは決してレモン達のご機嫌取りをする為では無い。
と言うか、この程度のご機嫌取りで機嫌を直してくれる筈も無いだろうな。何しろあの状態のままホワイトスターの中をふらついて、恐らくは量産型Wを無視して転移したんだから。あっちに戻ったら大目玉を食らうのは確実だろう。
そんな風に思っていた時だった。
『アクセル、外のバジュラ達が引き上げていったぞ。オズマ隊長からはS.M.Sに帰還しろとの事だ』
「そうか、了解した。アルト達の方はどうなっている?」
『そっちはルカが無事保護している。……色々と怒っているらしいがな』
「怒っている? 助けられたのにか?」
ミハエルの言葉を疑問に思い尋ねるが、戻って来たのは苦笑だった。
『そりゃそうだろ、俺達はアルトにS.M.Sの件を隠してたんだからな。その辺が我慢出来なかったんだろうさ』
「なるほど」
アルトの直情径行気味の性格を考えれば、それはある意味で間違っていないだろう。
っと、それよりも。
「オズマから連絡があったという話だが、向こうの被害は?」
『スカル小隊もピクシー小隊も、その他の奴等も全員纏めて命に別状は無いらしい。機体に若干損傷を負った奴等はいるらしいけどな』
「さすが精鋭揃いのS.M.Sってところか」
『そんなところだ。それよりも、バジュラを間近で見てみてどうだ?』
「間違い無く生き物だろうな。VFのような機体にしても、破壊されればオイルやら何やらが流れるが、バジュラから流れているのは間違い無く血や体液だ」
『となると、何だってそんな奴がフロンティア船団に襲い掛かってきたかだが……』
何かを考え込んでいるミハエルだったが、戦闘中から気になっていた事を口に出す。
「その件だが、アルトを狙ったバジュラの行動はおかしいと思わなかったか? 俺達が攻撃をしても全く気にした様子も無く無視して横を通り過ぎてアルトに向かっていた」
『おいおい、まさかバジュラはアルトを求めているとか言わないだろうな?』
「……可能性としては十分だと思うがな」
『本気か?』
「まぁ、あくまでも可能性だ。可能性。何も手掛かりが無いよりはいいだろ? その辺、オズマ辺りに言っておいてくれ」
『いや、話を聞くのならお前から直接聞かせて貰いたいな』
俺とミハエルの通信に、オズマの声が割り込んでくる。その口調が不機嫌そうなのは、やはり妹が今回の騒動に巻き込まれ、さらにその原因がアルトの可能性が高いからか。
「まぁ、これに関してはあくまでも状況証拠でしかない。アルト本人に聞いてみればいいだろうさ。S.M.Sで試験運用中のVF-25に無断で乗ったんだ。事情聴取はされるんだろう? 身柄についてもルカが確保している筈だし」
『……ああ。そうさ
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