マクロスF
0692話
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なったのだろう。地面へと落下していくバジュラを見ながら上空へと視線を向けると、そこではルカとアルトの機体が協力し合いながらオズマの妹の救助に成功しているところだった。
……良し、取りあえず今は問題無しか。となると、俺がやるべき事は1つだな。
「ミハエル、周辺の警戒を頼む」
『は? お前はどうするんだよ?』
「ちょっと確認したい事があってな。それよりも、オズマと連絡を取ってこれからどうすればいいのか聞いておいてくれ」
『あ、おいアクセル!」
「ちょっとバジュラの死体を近くで見ておきたくてな。これから戦うかもしれない相手だ。その程度はいいだろ」
『だからって俺に隊長との連絡を任せるとか、何考えてるんだよ』
そんな声を聞き流しながら、VF-25Sをガウォーク状態にしながら地上へと降りていく。
周辺にあるのはバジュラの死体、死体、死体。赤い奴と比べると随分小さいが……そこまで考え、握りつぶされたギリアムの事を思い出す。
「せめて安らかに眠れ」
確か結婚しているとか言っていたが、S.M.Sなら死亡保障としてそれなりの金が渡る筈だ。ただし、その死因は明らかにされずに事故死と知らされるのだが。
金が全てを解決するとは思っていない。それでも、何も無いよりは余程マシだろう。
ギリアムとはそれ程に親しいという訳でも無かったが、それでも別に嫌っていた訳でも無い。少なくても、バジュラに玩具の如く握りつぶされて死ぬような性格じゃなかった筈だ。
それでもこの年齢になるまで幾多もの戦い繰り広げてきた身としては、微かに胸が痛むだけでギリアムの死を受け入れてしまう。
数秒の瞑目で取りあえずギリアムへと別れを告げ、意識を切り替えるようにしてバジュラの死体へと目を移す。
ハンマーヘッドシャークのような頭部をしたバジュラ。こうして見る限りでは血や体液もあるようだし、機械の身体に皮を被せたロボット……って線は無いな。となるとやっぱり意図的に作られた生物兵器か、あるいは宇宙怪獣の類か。マクロスの世界だけに、普通にどちらの可能性もありそうなんだよな。
「ま、取りあえず……」
周囲を見回し、建物の影に倒れ込んでいるバジュラを選んではその身体に触れて空間倉庫へと死体を収納していく。
どんな由来のある存在かは知らないが、それでも間違い無く未知の生物だ。それだけに俺としては……シャドウミラーの代表でもあるアクセル・アルマーとして入手しておくのに越した事は無いだろう。出来ればあの赤い奴も欲しかったんだが、あれは目立ちすぎて既に新統合軍やら何やらがチェック済みだろうし。
「それに、この戦いの後でもまだ入手出来る可能性は残っているしな」
呟き、5匹分程のバジュラを収納し終わった場所へと視線を向ける。
……ちなみに、俺
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