マクロスF
0692話
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体がガンポッドをバジュラの背後から撃ちまくり、俺もまた同様にガンポッドのトリガーを引く。だが……
「何だってそこまでアルトに拘る!?」
俺とルカの機体から放たれた無数の弾丸により、1匹、また1匹と撃墜していくバジュラだが、背後から攻撃を仕掛けている俺達には全く構う事無くアルトの機体へと弾丸やビームを放っていく。そして……
『アルト先輩!』
下から迫って来るバジュラの放つビームがアルトの機体を通り越してアイランド1の天井を破壊、空気の流出が始まる。更に致命的だったのは、バジュラの放った弾丸がガウォーク状態で逃げているアルト機の両腕を破壊した所か。そして響く悲鳴。
「きゃあああああああああああっ!」
何しろ、アルトの乗っていたガウォークはその手にランカを掴んでいたのだ。当然その腕が破壊されれば、ランカも吹き飛ばされる訳で……
『ランカさんっ!』
「行けっ、ルカ! こいつらは俺に任せろ!」
ガンポッドの弾丸をバジュラへと叩きつけながら咄嗟に叫ぶ。あのランカがオズマの妹だとか何とか、そういうのは関係無い。今はとにかくアルトとランカを助けるのが最優先事項だろう。
『はいっ!』
ルカもそれは分かっているのか、短く返事をするとバジュラを追い抜く勢いで上へと向かっていく。
アルトが何やら色々と動いているのが見えたが、それに関してはルカに任せておけば大丈夫だろう。俺の役目は……
「お前達をこれ以上向こうに行かせない事だよ、この虫けら共が!」
ミハエルの狙撃もあり、既にバジュラの数は2匹にまで減っている。その2匹もまた、俺を無視して横をすり抜けてアルトの方へと向かおうとしている。
……正直、何でここまでバジュラがアルトを襲おうとしているのかは分からない。アルトが何かしら特別な存在だって事か? そうなると、このマクロスフロンティア(仮)の主人公がアルトだという俺の予想が正しかったんだろうが……
「今はそれどころじゃないってな!」
その場で強引に機体を半回転し、ファイター状態のままガンポッドを連射しながらバジュラの後を追い、後方から弾丸を食らった1匹がそのまま力尽きて地面へと落下していく。
「残り1匹! 加速」
精神コマンドの加速を使用し、更にはトルネードパック特有の機動力の高さを最大限に活かして一瞬でバジュラの前方へと回り込む。再び強引に半回転してからバトロイドへと変形、アサルトナイフを構えたままスラスターを全開にしてバジュラへと突っ込み、さすがに邪魔だと思ったのだろう。俺に向かって弾丸とビームを絶え間なく放ってくる。
スラスターを使いながらそれらの攻撃を回避しつつ、擦れ違い様にピンポイントバリアを展開したアサルトナイフで縦に切り裂いていく。それが致命傷に
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