教室と喧騒と
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契約を取ってきたり…領主である私の知人悪魔の手伝いをしたり…色々とあるわね」
「せ、先輩以外にも悪魔がいるんですか!?」
「勿論。それに私の眷属も貴方一人ではないのよ?」
そ、そうなんだ…仲間がいるのか…何だか安心したような不安なような…微妙な感じだな…俺と同じ眷属悪魔かぁどんな人達なんだろうか?
「そうね…早い方が良いだろうから、今日皆に貴方の事を紹介しましょう」
先輩はそう言うと立ち上がりリビングを出ようとする
「え?あの何処へ…?」
「何処って?勿論学園よ?今からじゃ遅刻は確定だろうけど」
あ、そうだ…学園の事すっかり忘れてた!全くもってそれどころじゃなかったからなぁ…
「ん?紹介するから学園に向かう…?っていう事は眷属悪魔さんって学園関係者!?」
「えぇそうよ?」
えぇそうよ?って!そんな身近に悪魔がいたなんて…!全然気づかなかったし、いや先輩もある意味身近にいた悪魔なんだけれど!先輩の場合悪魔と言われれば美貌的な意味で妙に納得というか何というか…
「幸生?何をしているの?」
「あ、はい!直ぐに準備します!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺と先輩は今、学園の校舎へと続く一本道を二人で歩いているのだが…
「おい!見ろよアレ!」
「アレって三年のエリーゼ姫様じゃねぇか!男連れなんて珍しい…」
「え、エリーゼ様が男と…!」
「そんな〜」
「俺の幸生きゅんをよくも…っ!」
人の視線が痛い…!っていうか微妙に寒気がする!なんなんだよ皆して人の事をジロジロと!そこのお前らは体育の授業中だろうが!授業に集中しやがれ!
「注目の的…ね?」
「洒落にならねぇっすよ…」
道中の話で先輩からもう少し言葉を崩しても良いというお許しを頂けたので失礼ながらも普段と変わらない口調に戻させてもらった、先輩後輩間の礼儀は弁えつつだが
正面玄関まで来たところで先輩とは一度別れ、また放課後に落ち合う約束をし俺は自分の教室へ向かった…教室の扉を開けて後悔した…死ぬほど後悔した…
(藤堂…!てめぇいつの間にエリーゼ姫と知り合いになったんだよ…っ!)
(なんであんたみたいな…変態その4が…)
(松田氏…奴には我らからとっておきのプレゼントをくれてやろう…)
(元浜氏…ついに出すのかアレを…是非も無し…裏切り者には死を…)
(幸生…すまねぇ…今の俺は素直にお前を祝福してやれねぇ…)
(あーんな美人とズッ
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