任務【「高雄」型重巡姉妹の一番艦と二番艦におっぱいで奉仕させよ!】
第01話
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身体は微動だにしてくれない。
こわい、これはこわい。
もの凄くこわい、どうしようもなくこわい。
逃げなければ死ぬ、そうと解っているのに逃げられない……これはとんでもない恐怖だ。
俺……どうなっちゃうんだろ……
高雄が持っている兵器は、どれもが俺を殺すには十分すぎるものばかりだ。
爆死か、圧死か……銃殺か、撲殺か、焼殺か、刺殺か、絞殺か……
「………………」
高雄は俺の目の前にまでくると、うつむいたまま黙ってしまった。
明らかな殺意や情念を放ちながらも、目の前に立っているだけで何もしない。
「あ、あの……た、高雄さん?」
俺は意を決して高雄に声をかける。
「……………………」
しかし高雄は返事するそぶりもなく、ただただうつむきながら俺の前で突っ立っている。
……こわい、もの凄くこわい。
何かされるのは嫌だが、何もされないのはもっと嫌だ。
「…………………………」
数センチと離れていない至近距離で、高雄は何も言わないまま、まったく動かないまま、ただただ突っ立っている。
……とんでもないプレッシャーだ。
俺は再度、意を決して高雄に声をかけ……いや、無理だ。
そんなことしたら俺は……プレッシャーとストレスで、胃が爆発してしまう……
「………………………………提督ぅ」
高雄はうつむいたまま、聞こえるか聞こえないかの超小声で言った。
「んひぃッ! は、はひッ! な、なんでございましょうカッ!」
動揺し過ぎて恥ずかしいほどにへりくだる俺、またの名を提督は、部下である高雄に対してこれ以上ないほどに恐怖しまくる。
助けて……誰か、お願い……たぁぁぁすけてくぅぉれぇぇぇぇぇぃッ!!
「……………………………………ずるいです」
「……へぁ?」
恐怖のあまり涙と鼻水とよだれでぐっちゃぐちゃになっている情けない顔を、俺は高雄に向けた。
目の前にいる高雄は肩を小さく震わせ、下を向きながら目にたっぷりの涙を溜めて俺に訴えかける。
「…………ずるいです……愛宕だけ、ずるい……ずるいです……」
高雄はおずおずと顔を上げ、溜まった涙をこぼして頬に伝わせながら、切なすぎる気持ちを俺にぶつける。
そして高雄は、俺の胸に頬をのせた。
「……私だって、提督と…………」
ドククンッと俺の心臓が高鳴った。
俺に身を寄せている高雄は、大きく立派に育った素敵なお胸を俺の胸に押しつけている。
高雄の胸の感触に、俺の心臓は更に高鳴る。
ここまで高鳴ると、もはや不整脈だ。
そう思えるほどに高鳴る俺の心臓。
そんな俺の心音が高雄のお胸に伝わってしまったのか、高雄は小さく笑って俺を見つめる。
涙で濡れたまま
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