第二章
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「ここは」
「そうした相手を出してですか」
「うん、これでどうかな」
「そうですね、これまで本当に正統派か多少程のラフプレイで根幹は誰もスポーツマンでしたから」
「一度そんなもの全く持っていないチームを出そうよ」
「いいですね、面白そうですね」
困り果てていた高野の顔が晴れやかになってきた、そのうえで椎名に言葉を返した。
「それじゃあ」
「よし、じゃあ次のチームは」
「徹底した屑チームですね」
「こんなチーム実際にいるかっていう位の」
「ただひたすら読んでいてむかつく」
「そんなチームを出そうよ」
「よし、一回そんなチーム出してもいいですね」
高野はすっかり明るい顔になっていた、その顔で椎名に応える。
「それじゃあ」
「まあ実際こんなチームいないっていう位のね」
「最低な相手ですね」
「確かにスポーツマンシップない奴いるよね」
椎名はこのことは嫌悪の顔で言った。
「とんでもない奴が」
「そうした奴以上にですね」
「そう、とんでもない奴出そう」
「わかりました、それでいきましょう」
「僕もどんどんアイディア出すから」
「そういうことで」
「連載進めていこうよ」
椎名もアイディアが出てほっとした顔になっている、そしてだった。
実際に描きだした、しかし。
描く中でだ、アシスタント達はこれは、という顔で椎名に言ってきた。
「あの、先生」
「幾ら何でも」
「こんなチームいませんよ」
「試合前から主人公達のホテル前で夜にサポーターが騒ぐとか」
彼等はまずこのことを指摘した。
「こんなの問題外ですよ」
「相手を睡眠不足にしようとするとか」
「主人公チームの対戦前でいきなり相手チームの選手を壊すんですか」
そのラフプレイでだ。
「おまけに誹謗中傷の人文字だの垂れ幕だの」
「ここまでしませんよ」
「相手にペットボトル投げたりとか」
「レーザーポイントで目を狙ってきたりとか」
「選手の人種差別パフォーマンスも」
「これ最低ですよ、人間として」
呆れながら高野に言うのだった。
「悪質な喧嘩みたいなラフプレイで」
「不良漫画でもこんなことするのいませんよ」
「相手選手とか国旗を遺影で飾ったりとか」
「審判も買収して」
「しかも自分達に不利な判定を買収されてない審判がやったらすぐに長々と抗議するし」
「パソコンでも変なコラ作って拡散したりとか」
「チームと応援団が一体になって無茶苦茶やるって」
そうしたことが、というのだ。
「幾ら何でも」
「ここまでするなんて有り得ないですよ」
「今度のチームこれまでで最悪じゃないですか」
「描いていてこれ以上はないまでにむかつくんですけれど」
「人間の屑の集まりじゃないですか」
「この連中スポーツする資格ないで
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