第五章
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だったのよ」
唯は逆説的に問い返した。
「それで何で。気付いてもらえなかったのよ」
「それよ、問題は」
「いけてるアイシャドーなのに」
言いながら鏡に映る自分のそのアイシャドーを見た。それは確かによく映えていた。周りだけでなく自分でも納得のいくメイクになっていた。
「どうして駄目だったのよ」
「そう、それだけれどね」
ここでその娘はまた唯に言うのだった。
「私達女の子はそれで充分だったのよ」
「このメイクでってことよね」
「そうよ。女の子は気付くけれど」
彼女はさらに言葉を続けてきた。
「世の中って女の子だけじゃないじゃない」
「男の子もいるのね」
「そうよ。世の中女の子は半分だけ」
かなり大雑把に言えばそうである。実際の社会では女の子がその力の八割は持っているということもざらのようだが公にはそうなっているのだ。
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