第四章
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たのだった。
「有り難う」
「それで何処がいいの?」
鉄二は優しい声で美優に尋ねてきた。
「美優ちゃんの好きな場所でいいよ」
「そうか。それじゃあ」
美優は彼のその言葉を聞いて少し考えた。その中で出て来た場所は。
「あんたの家でいいよ」
「俺の家でいいの」
「そこでゆっくりと飲もう」
こう提案するのだった。
「それで夜の間ずっと話したりゲームしたりしよう」
「そんなのでいいの」
「ずっと待ったからその分話したいんだ」
だからだという美優だった。
「いいだろう?そういうのも」
「そうだね。それじゃあ」
「ああ、行こう」
「うん。それじゃあ」
美優の方から鉄二の手に自分の手を絡めてきた。そうしてそのうえで彼の家に向かうのだった。彼女は待った分二人で過ごすことにしたのだった。だが待っただけのものはある、そんな夜の話である。
待ち人 完
2009・9・16
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