18話 Tartar sauce
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「彩君」
私はどうやら、ゲームでセリフのあった場面以外では発言する気が失せるみたいだが、彩君相手では別らしい。
ゲームではいなかったキャラ。
暗超楓はどういった存在なのだろうか。
「先輩のこと?」
「うん」
「桐条先輩+先輩=劣化山岸」
「・・・役に立たないわね」
「あぁ、足しか引っ張らない」
「『リーダー』を決めておく。俺と彩は強さが違うからな、お前達3人で行動するときのリーダーを決めろ」
「ハイ!ハイ、ハイ!俺!」
「髭・・・お前にそんな芸当ができるとでも?」
「なっ!彩、俺っちを舐めてもらっちゃぁ困るぜ!任せろ!」
「・・・お前が『任せろ!』って言った時に、よかった試しがない」
弱点にズバリだ。
「稲城。お前がやれ」
「えっ・・・お、女の子ッスよ!?」
「こいつは実戦経験者だ」
「え、私もですが?」
そこでゆかりが発言する。
そういえば、ゆかりは既にペルソナ召還ができたのだった。
となれば彼女はシャドウとの戦闘経験があるのだろう。
「お前は・・・無理だ。向いてない。不適だ」
「ちょ、真田先輩ひどくないですか!?」
ひどい。
今のはひどい。
女の子というのは傷つきやすいんだ。
そこはもっとオブラートに言うべきだった。
「何回誘ってもタルタロスに来ないお前が悪い」
「先輩の人の良し悪しはそこで決まるんですか!?」
「当たり前だろう?」
しかも理由が最低だった。
「え?え?ちょっと、ちょっと待って。俺だけ?俺だけ実戦経験ないの?」
順平が若干無視されている。
なんとかフォローしてあげたいけど、今の私にそんな気力は沸いてこない。
何故だ。
で、結局は私がリーダーになると。
ここらへんはゲームに沿っている。
というか、私がリーダーじゃなければ主人公としての存在が危ぶまれる。
私の視界は、ふとあるものを捕らえた。
(あれは・・・ベルベットルーム?)
私は無意識の内に契約者の鍵を取り出し、差し込んだ。
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