第四章
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「そういうことです」
「そうなんだ」
「左様です、ではいいですね」
「うん、ベスは公園を歩くのが日課で子供好きで」
「兎のぬいぐるみとピンクのハンカチがお好きで」
「そしてキャンディーとマシュマロが好物で」
「後はお店でアルバイトです」
全てをここで確認したのだった、一人と一匹で。
そしてだった。全てを聞いて確認したポールは自分の前に後ろ足で長靴をはいて立っている黒猫にこう答えた。
「わかったよ、じゃあ」
「後はご主人の行動だけです」
「動くことだね」
「全てがわかっても動かなければ何もなりません」
だからこそだというのだ。
「宜しいですね」
「うん、それじゃあね」
ポールもチャーリーの言葉に頷いた、そしてだった。
ポールはすぐに行動に移った、パン屋であるベスの家に行ってだった。
店の親父さんとお袋さん即ちベスの両親にだ、こう言ったのだった。
「あの、アルバイト募集中ですよね」
「ああ、それで来たのか」
「そうなのね」
ベスの両親はポールを子供の頃から知っている、それで馴染みとして応えたのだ。
「そうか、じゃあな」
「宜しく頼むわね」
「あれっ、いいんですか」
あっさりとバイトを認められてだ、ポールは二人に唖然となって返した。
「あの、面接とかは」
「いや、もうポールのことは知ってるからな」
「どういう子かね」
二人は驚いているポールに微笑んで話した。
「だからな」
「あんたならいいわよ」
「いい奴だし真面目だからな」
「そういう子なら大歓迎よ」
「それじゃあこれからな」
「宜しく頼むわね」
二人はその微笑みでポールに言った、こうして彼は作戦の第一段階をクリアーした。そしてそれからだった。
バイトをしつつだ、一緒に働く様になったベスにだった。まずは。
マシュマロをプレゼントした、ここで何気なくを装って言った。
「あの、これ余ったから」
「あっ、マシュマロね」
そのマシュマロを見てだ、笑顔で応えたベスだった。
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