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愛の証
第四章
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ているんだな」
「自分の家族をね」
「本気でな」
「少なくともあなたよりもね」
「娘だっていうのにね」
「その娘に何したのよ」
「全く、あれだけ可愛かったのにな」
 このことについてもだ、肩を落として言う。
「もう完全にわしの手から離れたな」
「娘は妻になって母になるものよ」
「愛情もそちらに行くか」
「ええ、そうよ」
 その通りだと言う妻だった、遠山はこのことにも打ちのめされるのだった。お世辞にもいいとは言えない父親として。


愛の証   完


                              2014・4・22
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