第一章
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時か」
「四時半からバイトだし、私も」
こう美優に話すのである。
「それまではね。遊ばない?」
「カラオケは今は」
「そうよね。六時からだしね」
くすりと笑って美優に返した若葉だった。
「鉄二君とのデート」
「だからお金は置いておきたいんだ」
「お金がないのは力がないのと同じ」
こんなことも言う若葉だった。
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