暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0691話
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に長距離から射撃された弾丸が1発、2発、3発とバジュラの背中へと着弾した。

『アクセル! 戦場で気を抜くな! 一旦そいつから離れろ!』

 ミハエルからの声に従い、俺が退避したところでアルトも今は俺に構っている暇は無いと判断したのだろう。ランカをVF-25Fで拾い上げてここから遠ざかっていく。

「後で絶対説明して貰うからなぁっ! こんな所で死ぬなよっ!」

 そんな、声を置き去りにして。

『アクセル君、今の声って……』

 通信越しにアルトの声を聞いたのだろう、ルカが唖然とした口調で尋ねてくるが、バジュラの相手をしている今の俺にはそれどころでは無い。背後を気にしながらも裏拳気味に振るわれた一撃をガウォーク状態のまま足のスラスターユニットを使って後退して回避。離れ際にこのガンポッドを向け……

「愛」

 精神コマンドの愛を使用し、トリガーを引く。
 愛の中に含まれている熱血の効果で攻撃力が1.5倍になったガンポッドは、その弾丸を至近距離で余すところ無く発揮する。先程は命中しても大してダメージの無かったバジュラの装甲だが、今回は次から次に命中し、徐々に装甲を砕いていく。

「ルカ、ミハエル、今のうちに攻撃を集中させろ!」

 俺の命令に、返事もせずに次々と弾丸がバジュラへと集中する。そのまま俺を攻撃するか、あるいは回避するか。はたまた遠距離から自分に攻撃を仕掛けてきている他の2機に対して攻撃しようとしたのか。その一瞬の迷いは俺に取ってこれ以上ない絶好のチャンスだった。
 瞬時にガウォークからバトロイドへと変形させ、ガンポッドのトリガーを引きながらバジュラとの距離を再び縮めていく。
 そこに振るわれる前足と、中足についている機関砲と思われる銃口。
 前足の一撃はEX-ギアを使った機体制御を使いつつ細かく動いて反応の遅い分はそれだけ余裕を見て回避し、機関砲に関しては前足の一撃を回避した反動を使い、アサルトナイフにピンポイントバリアを纏わせて砲身を切断する。そのまま一回転して速度を上げ、先程のお返しとばかりに裏拳の要領で顔と思しき場所へとアサルトナイフを突き刺す!
 そのまま顔面にアサルトナイフが突き刺さった状態で一旦手を離し、ガンポッドと頭部レーザー機銃をゼロ距離から撃ち放つ。
 重い衝撃がEX-ギアを通して感じられ、そのまま数秒。周囲からはルカとミハエルからの攻撃もあり、やがてバジュラは力尽きたのか地面へと崩れ落ちた。

「……やった、か」

 その様子を見ながら安堵の息を吐き……次の瞬間ルカからの通信が入ってくる。

『アクセル君、さっきのVF-25Fに乗ってたのって……』

 それだけでルカが何を言いたいのかを理解する。

「VF-25に乗るのはEX-ギアが必須だ。そして、この近辺
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