暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0691話
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は判別出来ない程に潰れている。だがそれでもEX-ギアの登録コードは幸い読み取れ、それによるとやはりギリアムの物で間違い無いらしい。
 そもそもフロンティア船団で最新鋭機のVF-25を使っているのはS.M.Sのみなのだから、あそこにいるのが実は新統合軍のパイロットでしたなんてオチは無い。
 だが……

「それでも、この場合は幸運以外のなにものでもない。ミハエル、バジュラがあのランカとかいう子供から離れたら援護射撃を。俺はバジュラに突っ込む。ルカは俺の援護だ」
『あの機体はどうします?』
「どこかのパイロットが乗ってるのは確かだが、腕に関しては期待しない方がいいだろう。戦力としては考えるな。それよりはランカとかいう子供を守って貰った方がいい」

 こうして見る限りでも、確かにVF-25Fはバジュラへとガンポッドを連射して抑えている。だが、機体制御を見る限りではとても訓練された者だとは思えない程度の腕しかない。……いや、それでもこの世界に来た時の俺に比べると幾らかマシだが。

「おい、そこのパイロット。今から俺達がそのバジュラを相手にする。お前は側にいる民間人を守れ。……おい?」

 通信を送るも、一向に返事が戻って来る気配は無い。これは一体どうなっている?

『恐らく戦闘に夢中で気が付いていないか、EX-ギアか機体の方で何かトラブったんだと思います』

 ルカの言葉に舌打ち1つ。そんな風にやっている間にも、VF-25Fの撃っているガンポッドがバジュラへと次々に命中して……唐突にその弾丸が途切れる。

「弾切れ!?」

 いやまぁ、ギリアムが戦闘で使っていた機体をそのまま乗り継いだんだからしょうがないんだろうが。
 だが、バジュラがそれで手加減してくれる筈も無く、ギリアムを握りつぶした手をVF-25Fへと伸ばし……

「させるか!」

 幸い、その瞬間に俺の機体が敵を射程内に入れる。とは言っても、向こうの機体のようにランカを背にしているならともかく、バジュラの向こう側にVF-25Fとランカがいるこの状況でミサイルなりガンポッドなりを使う訳にはいかない。ビーム砲なんか使ってしまえばアイランド1に莫大な被害が出る可能性が高い。となると……

「アサルトナイフしかないってのになぁっ!」

 ファイター状態のままバジュラへと突っ込んで行き、瞬時にバトロイドへと変形。アサルトナイフを左腕のシールド内から取り出してピンポイントバリアを纏わせる。
 そのままスラスターを全開にしながらVF-25Fに襲い掛かろうとしているバジュラの背へと向かってアサルトナイフの刃を……突き立てる!
 機体越しにザクリとした手応えが感じられるが、それにしてもバジュラの巨体を考えればアサルトナイフの刃は棘が刺さった程度だろう。だが、逆に言え
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