暁 〜小説投稿サイト〜
東方鎧核〜モノトーンプリンセス〜
第1部「白黒の纏機編」
第1話「纏機起動」
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香霖を引っ張り出し、脱出を試みたが、轟音を立て纏機が迫ってくる。
魔理沙は何か打開策を探すため辺りを見回した。
「何か無いのか!!」

その時2つの選択肢が浮かんだ



1つは、助かることは無いが、香霖と共に諦める。





2つ目は、香霖を見捨てて逃げる。



どちらも残酷だった。認めたくなかった。
でも理屈があった。諦めかけたその時紫の言葉を思い出した。




「破壊してしまいなさい。
あなたが戦い続ける限り」



その瞬間消えていた車内の計器再起動しが目的地到着を示した。
「え?」
魔理沙は横転した時の土煙が晴れたすぐ先を見た。
そこには、

頭がある
腕かある
脚がある
胴がある
完成状態の纏機だった。

「あぁ、選択を変えてやるよ…
私が戦い続ける限り!!」

それは魔理沙が誰に言ったのかも分からない。
なのに誰かがそこに居た気がした…
誰かが聞いていた気がした…

魔理沙は乗り込むとモニターが光輝いた。



「メインシステム起動
あなたの帰還を歓迎します」
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