第1部「白黒の纏機編」
第1話「纏機起動」
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足りなく起動は難しいと予想されていた。
そんな代物を不完全でも運用可能にするには相当の技術が必要だ。
魔理沙が香霖に最悪の返答を予想しながら、聞いた
「こんな芸当するのは…」
香霖が確信めいて言う。
「国だね、どちらかの」
国は大きい。故に回収できる機械も多い。故に技術力も他と比べれば高い。
普通ここは撤退するのが得策だが、魔理沙は大物を譲りたくはなかった。
「香霖、スモーク弾発射後、私が外付け機銃で、ヤツの顔を狙う。きっとその辺にセンサーがあるから」
香霖はすぐに叫んだ
「無茶だ!今までのヤツとは訳が違う!!あの獲物は諦めよう!」
魔理沙が
「さっきまで、全力出してた私達を余裕で撃ち抜いた機体に背を向けたらどうなると思う?」
香霖が狼狽える
更に魔理沙が
「それに大物欲しいしな」
とニカッと笑った。
香霖は遂に観念したかのように、スモーク弾の準備を始めた。
魔理沙の後部の外付け機銃につき香霖に無線機で指事を送る。
「急カーブした後、すぐにスモーク弾を撃ってくれ。それから私が機銃でセンサーを破壊、その後大物に接近し回収。スタコラサッサッというわけだ。」
魔理沙は得意気に作戦を話す。
香霖はため息をつきながら
「君の作戦はいつも遺書を本格的に考えさせてくれるよ」
と冗談を言う。
魔理沙の
「大丈夫だ死んだら遺品は借りるから」
の一言に毎回生きる意志を高める香霖だった。
目的地まであと900mのところで魔理沙がカウントを開始した
「3、2、1」
「GO!」
と同時に横転させないように急カーブし、纏機の斜めについた。
続けて魔理沙が
「スモーク弾!」
と叫ぶ。車体の砲頭からスモーク弾が発射され車体全体を覆った。
魔理沙は機銃に熱感知スコープを付け頭部部分のセンサーめがけ攻撃する。
頭部センサーに命中し、頭部のセンサーから光が消えた。
「今だ!」
魔理沙が叫んだ。
それと同時に車両は発進しどんどん纏機を突き放す。
800m
700m
600m
大物までどんどん近付く
400m
200m
100m
どんどん近付く。
80m
60m
ここで纏機の胸部から光見えた。
予備センサーを起動させたのだろう。
再び鮮烈な攻撃が始まる。
50m
40m
30m
弾丸が左後部車輪と左前輪を撃ち抜いた
突然の脱輪により車体は大きく傾き、横転した。
魔理沙は機銃席から投げ出された。
しかしすぐに意識を取り戻し運転席へと向かった。
「香霖!」
そこには頭から血を流し倒れている香霖が、
幸い車両は炎上も煙も出さずに横転した。
香霖が必死にダメージを軽減させるように耐えさしたのだろう
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