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東方鎧核〜モノトーンプリンセス〜
第1部「白黒の纏機編」
第1話「纏機起動」
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みながら空の見回りを続けた。









そこは真っ暗で何もない場所。そこに紫が八雲紫がいた。
魔理沙は夢なのに紫に真剣に話し掛けた。
今までの事、どこに居たのかを
紫は妖しく微笑むだけで、答えようとしない。まるで人物画にでも話し掛けてる気分だった。
声を出し切り、話のテンポが落ちてきた魔理沙の言葉を上塗りするかの様に紫が口を開けた。

「あなたはもうじき、世界から選択を迫られる。
きっとその選択はどちらも残酷なのに筋が通っている物ばかり。
でもあなたが納得行かないなら選択を破壊してしまいなさい。」





「あなたが戦い続ける限り」






ここで夢は途切れてしまった。
目を開けた瞬間、空には幾千の光の落下
香霖が魔理沙の名前を呼びながら車を飛ばしている。
「香霖!なんだこれは!」
魔理沙は興奮しながら問いただした。
「知らないよ!!ついさっき降りだしたんだ!こんなのあの初日の降り方以来だよ!!」
香霖も確実に焦っていた。
それもそのはず、この落下してくる機械は、得体の知れない物ばかり稀に地に面したと同時に爆発なんて事もあるし、爆発はしなくても質量弾としては充分な威力だったからだ。
しかし魔理沙は
「香霖、これは稼ぎ時だ!質の良いものだけを回収するぞ!」
香霖はこの言葉に仰天し暫し戸惑ったが、魔理沙の稼ぎ時という言葉に反応。すぐさま車を光が集中してる地点へ走らせた。



「一番でかくて、色が濃いヤツ!違うあっちだ!」
悲鳴混じりの怒号が飛び交うなか、霧雨運送は着実に贈り物を回収していった。
落下する光も少なくなっていく中、今日最後で大物が現れた。
10m弱はあるだろうか、それがゆっくりと地上に近付いていた。
勿論急行した。しかし道中ライバルの車両と遭遇してしまい、カーチェイスが始まった。
轟音をあげる動力部分、ぶつかり合う車体。

魔理沙は再び叫んだ
「もっと速く!」
香霖も叫び返す
「積み荷が重いんだよ!!」
このまま目的地まで平行線かと思った矢先、ライバル車両が急に減速した。
ライバル車両を見ると運転席から後部にかけて風穴が空いていた。
運転手を失った車両はフラフラと蛇行を始め土煙をあげながら横転し、何かに吹き飛ばされた。


それは大型車両に直結された上半身だけの人型の機械。まるでその姿は魔理沙が本で読んだ、怪物ラミア
後ろの機械は迫ってくる
香霖が叫びながら車を再発進させる。

「あれは纏機!?」
纏機とは近頃回収され始めた物で、落下物の中でも、人型に近く、人が乗り込み操縦できた機械であろうと予想できる機械の総称だった。機械を纏うという意味で纏機と名付けられたらしいが、香霖が驚いているのは、どれも部品が
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