伝説の4人の勇者
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ゥが思いっきりルーネスを励ませばいいじゃない、元々あいつと幼馴染みでしょ?」
「それは、そうだけど……! でもこんな時、どう励ましてあげたらいいか、分からないんだ。もしかしたら、逆効果になるかもしれないし………」
「なら放っときなさいよ。この先もっと足手まといになるようなら、置いてっちゃえばいいのよ」
「れ、レフィア……!? 何でそんなヒドい事云うのさ、君ルーネスが心配じゃないの?」
「 ────心配してない訳ないでしょ、ちょっとイジワル云ってみただけ」
「 ………、イングズは? イングズは、どうしてあげたらいいと思う?」
「 さぁな 」
「あらイングズ、あたしよりイジワルね」
「あいつ次第だからな、全ては」
答えを出すのも、出さないのも。
「もういいよ、僕は僕で考える!……おやすみっ」
アルクゥは少し怒った様子で、自分の部屋へ向かう。
「………優しいわね、アルクゥは。あたしとあなたよりずっと一緒に兄弟みたいに過ごしてきたからかしら、ルーネスと」
「どんなに一緒に居ても、判らなくなる時はある。だからアルクゥも今、辛いんだろう」
「ふ〜ん……それってサラ姫にも云える事なの?」
「は……? な、何故そうなる」
「だってずいぶん実感籠ったような云い方するから……。まぁいいわ、あいつ自身が辛い気持ちとちゃんと向き合って受け止められるまで付き合うわよ、とことんっ」
「 ………そうか 」
「でもその事でいつまでも悔やんでるようだったら一発……ううん、何発でもガツンとお見舞いしてやろうかしらっ」
「それも、いいかもな」
「それじゃ、あたしもそろそろ休むわね。……おやすみ、イングズ」
「あぁレフィア、……お休み」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それから少し後、私も自分に宛がわれた部屋へ向かった。
いつもより念入りに武器の手入れをした後────ふと思い立って部屋を出、ルーネスの部屋の前まで行く。
今何をどうしてやれる訳でもないのに、自然と足が向いた。しかし────
暗がりの部屋に本人の姿はなかった。ドアが若干開いたままになっていたので、もしやとは思ったが……トイレか?
いや……、何分か待ってみたが戻って来ないし、そこ自体にもいなかった。ロビーにもいない………
宿屋のカウンターに居る者に声を掛け、銀髪の少年が出て行かなかったかと聴いてみた。
────するとやはり、独り外へ出て行ったのを見たらしい。あいつに限って滅多な事はないとは云えないが………
取り敢えずアルクゥとレフィアには声を掛けず、自分1人で捜しに出てみる。
肌寒い、月夜の晩だった。何処ま
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