伝説の4人の勇者
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」
それなりに奥へ進んだ所で、例の4人の老人達が四体のギガントードに襲われているのに遭遇した。……一体どうやって先回りしたんだ。
「ね、ねぇ、街であたし達の前に現れたあのおじいさん達じゃない……!?」
「大変だよ、助けないと……!」
レフィアとアルクゥは助けに入ろうとするが、ルーネスは冷たいひと言を云い放つ。
「放っとけよ、"伝説の勇者達"なんだろ」
「あの老人達は何か思い違いをしているだけだ、とにかく助けるぞ!」
ギガントードは雷属性が弱点だというのはここまでの道すがら学者のアルクゥのお陰で既に知れていた為、黒魔のレフィアと赤魔の私で<サンダラ>を、アルクゥはアイテムの[ゼウスの怒り]を使い3匹を一気に倒してゆく。
残った1匹は戦士のルーネスが踏み込んで倒しに掛かるが、斬撃のミスが多く倒しきれないばかりかギガントードから反撃を受け、毒状態に陥る。
「 ぐ……っ 」
「ルーネス、下がってなさい! 止めはあたしが……! <サンダラ>!」
レフィアが再び黒魔法を放ち、その場のギガントードは1匹残らず倒す。
「 ────大丈夫、ルーネス? ほら、この毒消し使って。ハイポーションも使いなよ」
「 あぁ、うん…… 」
学者のアルクゥが、ルーネスに何かと世話を焼く。
「いや〜、すまんすまん! 危ない所を助けてくれてありがとうよ!」
「伝説の4人の勇者とは、てっきりわしらの事だと思ったんじゃが……!」
「やっぱり違うのかのう? 残念残念……、ハっハっハ!」
「とはいえわしらもまだまだ修行が足りんな!!」
「4人のご老人達……ここは危険だ、今すぐ街へ戻るべきだ」
「うむぅ……、やはり伝説の4人はあんたらなのかのう?」
「まぁそれなら仕方ない、素直に戻るとしようかの!」
少し残念そうに、4人の老人達は街に引き返してゆく。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……何者だい、このデリラ様に何の用だい?」
下水道の最奥に、その老婆はいた。ルーネスは早く事を進めたいのか、自分から前へ出て話を切り出す。
「おれ達一応光の戦士なんで、浮遊草の靴ってのくれないか、ばぁちゃん」
「ヒャヒャヒャ! お前たちみたいな若造が伝説の4人の勇者だとは……、信じられないがまぁいいさ。────ほれ、これが浮遊草の靴だ、しっかりお取り!」
老婆が我々から距離を置いたまま"何か"をルーネスに放って寄越した。────ん、何だ……!?
「危ない、避けるのじゃ!!」
「 は……?? 」
ルーネスは両手を前に出したまま、聴き覚えのある呼び掛けに頭だけをそちらへ向けた
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