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I want BRAVERY
17話 New face
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と思う。

 私がいなくても世界は回っている。

「記憶の混乱とかアリガチらしいんだよね。君達そういうの知ってた?」

 私の逸れて行った思考回路は、順平の一言で現実へと引き戻される。

「私は平気だったよ?」

「まーた、強がっちゃって」

 なぜか得意げな顔をする順平。

「ま、これペルソナ使いの常識だから」

 なんか、決まった、とでも言いたげな顔している。

「けどさ正直驚いたぜ・・・遥たちも『そうだ』って聞かされた時はさ」

 いきなりしんみり、いや真面目な雰囲気になる順平。

(あ・・・なんかカッコイイ)

 私の頭の上で♪×2発生。

「でも知ってる顔がいてよかった・・・というかいすぎじゃないか?彩もなんだろ?」

「ん?おう」

 ぼーっとしていた彩君は一瞬順平の存在を不思議に思ったようだが、すぐに反応した。

「まぁ、彩がいるなら大丈夫かな、って思ったけど、真田先輩曰く遥はまだ初心者らしいじゃん?」

「う、うん」

「流石に一人だけ初心者ってのは不安だろ?」

「うん」

「ははっ、だよな。まぁ、これからヨロシク」

「うん!よろしくね、順平!」

「おう!」

 私はできるだけの笑顔をする。

>特別課外活動部に順平が加わった。

 今、頭の中で変なテロップが流れた気がする。

???ガチャリ

「よし、これで全員揃ったみたいだね」

 若干幾月が語り始める。

 はじめは二人だったけど、増えたね、いっぱい。
 ていう話だった。

「というわけで、本格的にタルタロスを攻略しに行こうと思う!」

「いやいや、今までも十分に本格的でしたけど」

 熱くなる真田先輩と、それにツッコミを入れる彩君。

(てか、もうタルタロス入ったの!?!?)

「それじゃ、行くか!」

 やたらリーダーシップを発揮する真田先輩。

 私達はそんな先輩に連れられ、学校へと向かった。

「あれ?ここ学校ッスよね?」

「あぁ、そうだ」

「ここがタルタルソー巣?」

「まぁ見てろ」

 時計の針は12時を刺す。

「・・・眠い」

 0:00

???ゴゴゴゴゴ

「・・・」

???ゴゴゴゴゴ

「長くない?」

 私は誰にも聞こえていないだろうが、そう呟く。

 そして、しばらくして学校がタルタロスへと変わった。
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