第百三話
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うに作った、全て権能で作り、動かす超電磁砲・・・レールガンが、ある。
そして、ナーシャは鎚を振り上げ、先ほど少し強めた加護の力をフルに使って雷を纏わせていき、
「唸れ、ウコンバサラ!」
超電磁砲を、発射する。
俺が権能で作り出した特別製のレールガン。それは超常の威力で超高温となった弾を発射し、ヒルコに直撃する。
「ぬう・・・これは!」
「家族三人による攻撃だ。耐えられるものなら、耐えてみろ」
ヒルコはその威力に全力で抵抗するが、十字架はすぐそばで呪力を供給している俺とヒルコの力が影響を及ぼさないように狂乱の権能を使っているアテによって脱出することも、迎え撃つ事も出来ない。
拘束することに成功した時点で、これを全て受けることは避けることができない。
が・・・それでも、ヒルコはまだ生きていた。しぶとすぎるだろ、最源流の鋼。虫の息とはいえ、ここまでやっても生きてた神なんて初めてだぞ。
「はぁ・・・やるか、アテ」
「ですね。もう一度あれをやるには、もうナーシャが限界みたいですし」
本来、神か神殺しが振るうべき権能。それを神祖であるとはいえここまで使い、レールガンの発射のために全力以上の力を出した。切歌と調のように適性が高いのならともかく、そうでないのなら限界が来て当然だ。
そんなことを考えながら二人で聖槍を握り、言霊を唱える。
「我、天空の覇者として雷の技を振るわん!」
「狂気よ、狂い狂いて我れらが敵を討ち取らん!」
二人の権能が宿った聖槍は雷、狂気の二つを宿らせてヒルコに向かって一直線に飛んでいき・・・その威力でヒルコの上半身を吹き飛ばし、流動体の壁も完全に壊した。
一気に視界が広がり、家族の戦っていた神獣も、崩れ去っていく姿が見える。
最後に、その場に残っていたヒルコの下半身が崩れ去り、砂となって風にとばされて行って・・・ようやく、戦いは終わった。
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